DMW全国合同研修会

2008年10月26日

昨日から今日にかけて、ダイレクトマーケティング・
ワークショップ(DMW)の第18回全国合同研修会に参加してきた。
DMWについては、すでにこのブログに何回か書いたが、
今を去る24年前、米国のダイレクトマーケティング視察をきっかけに
発足したダイレクトマーケティングにかかわる勉強会で、
東京を皮切りに、関西・名古屋・九州にも広がり、
各地区で毎月、勉強会やイベントを開催している。
全国合同研修会は、各地区のDMWが持ち回りで幹事を引き受け、
全国の会員が一堂に会して開催される年1回の恒例イベントで、
第18回目に当たる今年はDMW名古屋が幹事役を担った。
初日の24日は朝の新幹線で名古屋に向かい、
市内のホテルで「未来への挑戦」をテーマにした以下の2つのセミナーを受講。
・「未来の通信販売」 森永卓郎氏
・「未来のIT」 マイクロソフト(株)
デベロッパー&プラットフォーム統括本部 カスタマーテクノロジー推進部 
アーキテクチャーエバンジェリスト 高橋忍氏
終了後は恒例の「のみな~る」と称する飲み会に参加。
ホテルの宴会場で夕食を済ませた後、客室のひとつを二次会の会場に、
DMW名古屋会員の手作りによる名物料理を肴に、
ビール、日本酒、焼酎などを飲みまくり、
夜遅くまで全国のダイレクトマーケティング仲間と情報交換した。
テレビでおなじみの森永さんは、さすがにお話がお上手。
「年収300万円時代を生き抜く経済学」、およびこの続編に加え、
何と「緊急版 年収120万円時代」という著書まで出しておられるが、
所得格差、シングル化が生活者の多様化を加速する一方、
ITの進展により「変な(ニッチな)人同士」がつながるようになったと指摘。
駅前で配っている金融機関のポケットティッシュ集めや、
缶飲料の中でもローカル色が強いというお茶の空き缶集めなど、
“かなりニッチ”なご自身の趣味仲間との
ネットを通した出会いのエピソードを紹介された。
また、ネット・オークションでの売買経験も豊富とのことで、
自らの経験を通して「大量生産品は売れない」として、「たのみこむ」など、
生活者の要望に基づき商品を開発するクラウドソーシングの可能性に言及。
ただし、生活者は自分では欲しいものが必ずしもわからないため、
企業側から提案していくことが重要であると締めくくられた。
2日目の今日は、午前中に熱田神宮に参拝して辺りを散策。
蓬莱軒で「ひつまぶし」を食べながら再び全国の会員と情報交換。
ここでもまたビールと日本酒と焼酎が出てくるのがDMW流だが、
ここ1~2年、創設時からのおじさんは疲れてきたし、若者はそんなに飲まないしで、
さすがに全国合同研修会での酒量も落ちてきたようだ。
しかし、私にとっては、東京から招聘された講師の話以上に、
全国のダイレクトマーケターとの情報交換こそが本研修会の魅力。
今年は未知の会員と親しくなろうと心に決め、
すっぽんのネット通販を展開している企業の方や、
化粧品やボディソープの通販を展開されている方、
健康食品や化粧品など単品通販のコンサルをされている方、
広告会社の地方支社の方など、東京のDMWはもちろん、
業界団体や学会などではあまり接する機会のない方々と情報交換。
いつもとはちょっと違う風に触れて、帰路に着いた。
DMW名古屋の皆さま、どうもありがとうございました。