月刊『アイ・エム・プレス』とは

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月刊『アイ・エム・プレス』は、(株)アイ・エム・プレスが1995年から2014年まで、足掛け20年間にわたり発行してきた、インタラクティブ・マーケティングにかかわる専門誌です。1995年10月の創刊準備号に続き、1995年11月には創刊号を発行。以降、最初の1年は隔月で発行してきましたが、2年目からは月刊に移行し、創刊準備号(0号)から通算216号目となる2014年3月25日をもって発行を終了いたしました。これに伴い、現在は在庫のあるバックナンバーをAmazon.co.jpでのみ販売しています。

仕様 A4変形、約80ページ
発行 1995年11月25日(同年12月号)~2014年3月25日(同年4月号)
定価 1,905円+税

誌名の由来はインタラクティブ・マーケティング

月刊『アイ・エム・プレス』(I.M.press)の誌名は、ダイレクトマーケティングやCRM(Customer Relationship Management)など、お客さまとの対話に基づくインタラクティブ・マーケティングの頭文字を取ったもの。創刊以来、さまざまな顧客接点の開発・運用から、収集したお客さま情報の分析・活用に至るまで、インタラクティブ・マーケティングにかかわる確かな情報を、クライアント側の企業はもちろん、これを支援する側の企業、ターゲットとなる生活者の3つの視点からお届けしてきました。

【インタラクティブ・マーケティングとは】

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インターネット以降のマーケティングの軌跡

月刊『アイ・エム・プレス』を創刊した1995年11月は、インターネット普及の契機となった「Windows95」が発売された月でもあります。当時のインタラクティブ・マーケティングはオフラインのメディア/チャネルが中心でしたが、2000年代に入ってオンラインのメディア/チャネルが急成長。2013年頃からは顧客視点でこれらを統合する、オムニチャネル戦略の重要性が叫ばれています。足掛け20年間にわたり時代と伴走してきた弊誌のコンテンツは、”インターネット以降のマーケティングの軌跡”とも言うことができるでしょう。

【インタラクティブ・マーケティングの軌跡】

年代 時代背景 インタラクティブ・マーケティングの動向
1960年代
  • 戦後のなべ底景気を起点にした高度成長期が継続
  • 通信販売の主役は専業企業
  • レスポンス広告・ダイレクトメールなど、オフライン・メディアが主役
1970年代
  • 高度成長の歪としての公害が発生し、消費者保護への注目が高まる(1970年頃~)
  • 第一次オイルショック発生(1973年)
  • 消費者相談窓口を設置する企業が増加(1970年頃~)
  • オイルショック以降も、積極的な販売方法である通信販売は、店舗小売業の不振を尻目に、二ケタ台の成長を維持
  • マス媒体のレスポンス広告・DMなど、オフライン・メディアが主役
1980年代
  • 市場の成熟が広く叫ばれると共に、情報化が進展
  • 大手企業が次々に通信販売に参入
  • 中盤から、テレマーケティングが活発化
1990年代
  • 「Windows95」発売を契機にインターネットが普及(1995年~)
  • 月刊『アイ・エム・プレス』創刊(1995年)
  • 店舗小売業によるポイントカードの発行が相次ぐ(後半)
  • PCの普及を受けて、カスタマーサポートのコールセンターが増加(後半)
  • インターネットのショッピング・モールが台頭(終盤)
2000年代
  • 個人情報保護法が全面施行(2005年)
  • サブプライムローン問題を起点とした不況が到来(2007年~)
  • CRMブームがピークに(2000年)
  • eコマースが活発化、後半には「クリック&モルタル」「マルチチャネル」が注目される
  • ネット広告やeメールなどのオンラインメディアの利用が広がる
  • 「Web2.0」がキーワードに(2005~2007年)
  • コールセンターにおけるVOC活動に注目が集まる(後半)
2010年代
  • 人口減少社会が顕在化
  • スマートフォンが普及
  • ソーシャルメディア・マーケティングが活発化
  • 「ビッグデータ」「オムニチャネル」「カスタマー・エクスペリエンス」が時代のキーワードに(2013年頃~)
  • 共通ポイントサービスが活発化
  • 「IOT」「VRM」がキーワードに(2014年頃から)
  • 2014年3月、月刊『アイ・エム・プレス』発行を終了
※CRM=Customer Relationship Management、VOC=Voice of Customer、IOT=Internet of Things、VRM=Vendor Relationship Management

信頼できる専門家・実務家とのネットワーク

月刊『アイ・エム・プレス』発行人の西村道子は、弊誌の創刊以前から長い年月をかけて、インタラクティブ・マーケティング領域における信頼できる実務家や研究者のネットワークを築いてきました。中でも過去20年間にコメンテーターとして弊誌を支えてくださった方々、そしてインタビューや寄稿にご協力くださった方々の存在は、弊誌の最大の誇りでした。読者の皆さまには、連載やインタビューを通して、その主張やノウハウをご紹介しています。

【コメンテーターとしてご尽力くださった方々】※肩書は当時のもの (氏名50音順)

Special Thanks

  • 稲垣佳伸 氏  1996年12月号~2014年1月号
    (株)ドゥ・ハウス 代表取締役
  • 岩淵潤子 氏  2004年2月号~2005年1月号
    静岡文化芸術大学文化政策学部 助教授
  • 上原征彦 氏  2003年2月号~2014年1月号
    明治大学専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授
  • 江口 馨 氏  1996年12月号~1998年1月号
    (株)マキシマーケティング研究所 代表
  • 川口和秋 氏  1996年12月号~2001年12月号
    (株)博報堂 プロモーションデザイン局 局長
  • 小林保彦 氏  1996年12月号~1999年1月号
    青山学院大学 経営学部 教授
  • 佐藤佳弘 氏  2009年4月号~2014年1月号
    (株)情報文化総合研究所 代表取締役
    武蔵野大学 教授
  • 嶋口充輝 氏  1997年1月号~2014年1月号
    慶応大学 名誉教授
    (公社)日本マーケティング協会 理事長
  • 島 龍二 氏  1996年12月号~2003年12月号
    (株)アサツー ディ・ケイ クリエイティブ本部 クリエイティブ統括局 局長
  • 辻井良一 氏  2006年2月号~2009年1月号
    (株)ディージー・アンド・アイベックス ファウンダー/顧問
    (株)バリューマーケティング研究所 代表取締役
  • 畑中伸介 氏  2002年1月号~2009年1月号
    (株)プロシード マネジメントシステムグループ COPC事業部長
  • 日高信彦 氏  2004年2月号~2006年1月号
    ガートナー ジャパン(株) 代表取締役社長
  • 藤田明久 氏  2009年4月号~2014年1月号
    (株) 電通デジタル・ホールディングス 取締役専務執行役員
  • 藤田浩二 氏  1996年12月号~2012年1月号
    日本ダイレクトマーケティング学会 理事
    パーソナル・コミュニケーション・クリエーターズ チェアマン
  • ルディー和子 氏  2004年2月号~2014年1月号
    マーケティング評論家
    立命館大学大学院 教授

各号の特集では、注目のトレンドを多角的に検証!

月刊『アイ・エム・プレス』の特集は、毎号、インタラクティブ・マーケティングにかかわる注目のトレンドをテーマとして、これを実践する企業のケーススタディ、専門家へのインタビュー/アンケート調査結果、取材に携わったスタッフのブレーン・ストーミングに基づく総論などから構成。中でも読者アンケート人気NO.1のケーススタディでは、弊誌スタッフによる取材に基づき、施策導入の背景、目的、展開方法、効果に至るまでを深く掘り下げてリポートしています。

【特集のサンプル】

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メディア/チャネルやプロセスごとの連載で実践ノウハウを公開!

月刊『アイ・エム・プレス』の連載は、Webサイト、ソーシャルメディア、モバイル、コールセンター、レスポンス広告などのメディア/チャネルごと、あるいはそのデザインやマネジメント、データ分析といったインタラクティブ・マーケティングのプロセスごとなどにテーマを絞って展開されています。基本的に半年、1年などのサイクルで入れ替わっていきますが、中には専門家がリレー方式でノウハウを公開する連載や、弊誌スタッフによる取材物などロングランの連載も。各号の連載についてはこちらをご参照ください。

【 最終号(2014年4月号)の主な連載記事 】

Top Interview 顧客中心の経営に挑戦する企業のトップ・マネジメントに、各社の経営理念やミッション、CRMへの取り組み、課題と展望をインタビュー
世界の広告賞受賞作品に学ぶ 生活者の行動を促進するクリエイティブ 東北芸術工科大学 教授 ボブ田中氏、(株)電通 BIソリューション局 クリエーティブ・スーパーバイザー 田村昌一氏、(株)電通 BIソリューション局 ダイレクト・ソリューション室 ダイレクト・クリエーティブ1部 プランニング・ディレクター 水川毅氏が、カンヌ国際広告祭ダイレクト部門、広告電通賞、アジア太平洋国際広告祭などのダイレクト&インタラクティブ部門の受賞作品から注目作をピックアップし、その成功の決め手を分析
米国モバイル・マーケティング最新事情 米国でダイレクト&インタラクティブ・マーケティングのコンサルティングに携わるeMarketing strategy社代表 コロンビア大学 客員教授 ルス・P・スティーブンス氏が、米国におけるモバイル・マーケティングの最新事情をリポート
オムニチャネル時代の顧客データ・マネジメント 実務と学術研究の2つの視点を持つ(株)ブラックス 主席研究員 岩井信也氏が、顧客との関係性を深めるための顧客データの活用法について解説
次世代Eコマース着想所 楽天(株) 楽天大学学長/仲山考材(株) 代表取締役 仲山進也氏が、eコマースの世界における「マーケティング3.0」の事例紹介を通して、これからのeコマースにおけるマーケティングのヒントを提示
CRM実践講座 月替わりの執筆者が、CRMを収益につなげるための実践ノウハウを事例を交えて執筆
コンタクトセンター最前線 さまざまな業界のコールセンター/コンタクトセンターを毎月1社、取材。センター開設の経緯、社内における位置付け、運営体制、業務内容、運用状況とKPI、人材教育、VOC活動、課題と展望などをリポート ※各号の取材先企業はこちら
マーケティング力向上塾 ITの進展とともに進化し続けるマーケティング・ツールをピックアップし、各社のツールのスペック、実践的な活用方法などを紹介 ※各号で取り上げたソリューションはこちら
マーケティング&ソリューション インタラクティブ・マーケティングを支援するインフラ&IT&アウトソーシング企業に、注目のソリューションを取材・リポート ※各号で取り上げたソリューションはこちら
The ふぉーかす 「金融」「メーカー」「小売」「サービス」の4業種別に展開する、弊誌ライターのコラム集
裸足のコンシューマー 月刊『アイ・エム・プレス』表紙などでおなじみのイラストレーター、おじゃら 倫子氏によるイラストエッセイ

月刊『アイ・エム・プレス』連載執筆者