DMA大会基調講演

2005年11月14日

この週末には、米国ダイレクトマーケティング協会(DMA)の
年次大会におけるグレコ会長の基調講演の翻訳原稿に目を通した。
月刊「アイ・エム・プレス」1月号に概要を掲載するが、
これに先駆けて、アウトラインのみをここにご紹介しよう。
まず冒頭では、変化の時代におけるDMAの選択として、
・ダイレクトマーケティングに対するDMAの考え方を再検討する、
・ダイレクトなオファーが常に責任のある方法で届けられるようにする、
・測定可能な効果をもたらすことができるという
ダイレクトマーケティングの有効性を強調する、の3点を提示。
続いて、今年のDMA大会の特徴を紹介。
中でも、従来からのチャネルごとの機能的なトラックから、
プロセスごとのトラックへと構成を変更したことは、
「お客さまとの関係づくりを支援するマーケティング情報誌」として
アナログ&デジタルの多様な顧客接点をカバーする弊誌にとって、
他人事とは思えない興味深い動きである。
たとえば弊誌の「ふぉーかす」は、店舗、コールセンターなどの
顧客接点ごとの最新事情を紹介するコラムだが、
現状、チャネルごとの切り口に、無理が生じることもままある。
次いでグレコ会長は、会員のダイレクトマーケティングの品質を
優れたものにする、消費者や政治家や行政官を含めたキーマンに
ダイレクトマーケティングの利点を理解してもらう、
ダイレクトマーケティングに対する顧客や寄付者や見込み客の
信頼のレベルを高めるなどの戦略目標を紹介。
中でも信頼のレベルを高めるという点については、
データ・セキュリティに関わるさまざまな取り組みが披露された。
さらに、「DMAに何を望んでいるのか?」という
会員へのアンケート結果に基づき、DMAの活動内容を紹介。
このアンケート結果によると、会員の要望は下記の通り。
1位:政治やメディアの世界における業界の代弁者としての機能
2位:ダイレクトマーケティングへの好ましいブランドイメージの構築
3位:教育・ネットワーキング・調査のメニューの拡充
DMAの活動内容については、例年のことながら、
政治問題に深くコミットしていることを痛感させられる。
たとえば、郵政改革、遠隔地売上税、プライバシー問題、
データセキュリティなどがそうだ。
また、調査に絡んでは、米国のダイレクトマーケティングが、
米国経済の売上高の7%に達しようとしており、
2005年の米国のGDPの10%を超える見込みであること、
2009年までは年に6.4%の成長を遂げる見込みであること、
企業や非営利団体がダイレクトマーケティングに1,610億ドルを使い、
そこから1.85兆ドルの売上や寄付が生じることなどが紹介された。
基調講演の最後には、新しいブランド・アイデンティティが発表された。
新しいロゴマークは、DMAの名称と、
リーダーシップ・シンボルであるThe Power Of Direct(ダイレクトの力)、
さらに、Relevance(適切)、Responsibility(責任)、
Result(結果)の3つの言葉が添えられている。
グレコ会長は、私達はダイレクトの力を心から信じており、
また、これに続く3つの言葉は、21世紀のマーケターにとって、
非常に大きな力を持っていると講演を締めくくっている。