通販コンサルのSさん

2005年10月15日

今月の入稿は終わったというのに、相変わらずバタバタしていて、
なかなかブログが書けない。今月が決算の申告月に当たることに加え、
先日もブログに書いたように、来週には私が20余年前から関与している
ダイレクト・マーケティング・ワークショップの全国合同研修会があり、
今回は東京が幹事役を担っているということもある。
昨日は、もう15年ぐらい前から存じ上げている、
元・通販会社役員の個人コンサルタントのSさんにお会いした。
Sさんとは数ヶ月に1回、喫茶店で情報交換するのが常だが、
そのたびに長話になり、2時間話してもまだ話し足りない。
昨日の話題は、通販会社におけるマネジメントの話。
Sさんは月の売り上げなど、短期スパンでの予算や目標ではなく、
お客様の満足を中心に据え、長期スパンでの目標を与えないと、
人が育たないということを、何度も何度も繰り返された。
これは、ご自身が通販会社にコンサルをされる中で実感されていること。
たとえば、総合通販会社のマーチャンダイザーは、
おびただしい量の商品を開発せねばならないことから、
とにかく数をこなすことに精一杯で、
責任を持って商品を開発することができない。
別の言い方をすれば、彼らにはサラリーマン根性がしみ付いており、
お客様ではなく、上司ばかりを見て仕事をしているというのだ。
これでは、本来、インタラクティブ性が“売り”であるはずの
通信販売がうまく機能しないのは言うまでもない。
しかし、オンデマンドの時代と言われる中、
これは通販に限らずすべてのビジネスに共通する課題でもある。