月刊『アイ・エム・プレス』6月号発行

2010年5月31日

先週、月刊『アイ・エム・プレス』の6月号が発行された。

特集テーマは、デジタルサイネージのマーケティング活用について。
デジタルサイネージだけでも9文字と長いので、「DS@マーケティング」と略称、
下記の6つのケーススタディに加えて、編集スタッフの手による総論と、
デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)常務理事である、
江口靖二さんへのインタビューで特集を構成した。
・渋谷飲食店での実証実験
・ほんやチャンネル
・SaiNet Vision
・“Touch!ビジョン”サービス
・フィットネスクラブメディア・EXIT
・福岡街メディア
月刊『アイ・エム・プレス』では、
「進化する屋外&店頭メディア」のタイトルで、
2009年9月号よりデジタルサイネージ活用事例を連載してきたが、
今回の特集は、その集大成とも言えるもの。
来る6月9日~11日に開催されるデジタルサイネージの専門イベント、
「デジタルサイネージジャパン」の開催を期して企画したもので、
弊社でも同イベントに出展して、本特集号をはじめとする
各種出版物のPR&プロモーションを行う。
インタビューにご協力いただいたDSCの江口さんによると、
デジタルサイネージ(DS)は現在、
導入・利用・普及のフェーズにあるとのこと。
その利用方法は、JRの駅構内への設置などマス広告に近いもの、
大手流通業の店頭における活用が中心だが、
最近では、安価なデジタルフォトフレームなどを活用した
“お手軽DS”も増えているそうだ。
実際問題、私の行きつけのカウンター席のみの小さなジャズ・バーでも、
BGM(ジャズ・バーなので、ジャズはBGMというより酒の肴に近いが)
に合わせたデジタル・コンテンツを“お手軽DS”で配信している。
最近では、こうした“お手軽DS”の広がりを受けて、
コンテンツの作成から情報更新、配信までを
パッケージ化したサービスも登場しているそうだ。
DSは、ケータイと連動させるなどにより、
ターゲットとのインタラクティブなやりとりが可能だが、
現在、こうした取り組みは必ずしも成功しているとは言えない。
江口さんによるとその要因は、たまたまDSの前を通りがかった人が、
ケータイを操作することでクーポンがもらえるなど、
DSを起点とした取り組みに止まっているため。
今後はこれとは逆に、Web上でキャンペーンを告知し、
空メールやQRコードを利用してケータイにIDを持たせて来店を誘導、
店頭のリーダー付きDSにケータイをかざすことで、
クーポンやポイント、割引などの特典を提供するといった、
Web起点の取り組みが求められるとしている。
DSCでは2015年のDS市場規模の目標額を1兆円に設定している。
これをクリアするためには、前述のローエンド商品の普及と合わせて、
マーケティング領域における活用ノウハウの
開発が求められていると言えそうだ。
デジタルサイネージを特集した月刊『アイ・エム・プレス』6月号の
さらなる詳細、お申し込みは、こちらから。