価格のインタラクティブ

2005年9月1日

昨日はブログをお休みしてしまった。ごめんなさい。
弊社は8月決算なので、このところバタバタしているのだ。
さて、以前にもこのブログでご紹介したように、
月刊「アイ・エム・プレス」では、
インタラクティブ・マーケティングにかかわる7名の識者に
コメンテーターをお願いしている。
コメンテーターの方々には、アドバイスをいただいたり、
寄稿していただいたり、読者からの質問にご回答いただいたり、
インタビューにご協力いただいたり、またご講演をお願いしたり、
とさまざまなかたちで弊誌をご支援いただいているのだが、
その中のひとつに、「コメンテーターリレー連載」という連載がある。
これは、弊誌に毎号、コメンテーターがリレー形式で、
最近、注目していることについて書いていただくもので、
最新号(9月号)で8回目を迎える。
次号(10月号)は、先日も新刊を紹介したルディー和子さんの記事。
タイトルは、「インタラクティブな製品作り」という。
昨晩、この記事を見ていて、「はっ」としたことがある。
そこで今日は、その「はっ」について紹介しようと思う。
私がはっとしたのは、価格(Price)のインタラクティブという概念。
ルディーさんは、この記事の冒頭で、Product(製品)、Price(価格)、
Place(流通、物流)、Promotion(販売促進、コミュニケーション)
のマーケティングの4Pのそれぞれに、インタラクティビティが
強調されるようになっていると指摘しておられる。
月刊「アイ・エム・プレス」(I.M.press)の
“I”はInteractive、“M”はMarketingの頭文字をとったものだが、
にもかかわらず、私はこれまで価格のインタラクティビティについては、
考えてみたこともなかったのだ。
製品のインタラクティビティは、いわばOne to Oneのモノ作りだったり、
コミュニティサイトを通じて開発された商品だったりする。
(ルディーさんは記事の中で別の例を紹介されている)
これは弊誌でも過去に特集などで何度か取り上げてきた。
流通、物流のインタラクティビティは、言ってみれば、
通販であったり、ECであったりするだろう。
そしてプロモーションのインタラクティビティは、
ダイレクト・レスポンス広告やDM、コールセンターはもちろん、
インターネットが当てはまるのは言うまでもない。
でも、価格のインタラクティビティということは、
なぜか私自身、考えてみたこともなかったのだ。
しかし、ルディーさんの原稿を読んで、
このインタラクティビティへの流れは、確かに価格にも訪れている、
とはっと気がついたのだ。
考えても見れば、価格というものは、そもそもB to Bでは、
何度も見積もりを出して、押したり引いたりしながら、
インタラクティブに決まる側面があるが、
これはさておいても、今やインターネット上では、
ネットプライスでおなじみのギャザリングシステムやオークションなど、
価格がインタラクティブに決まっているではないか。
今さらながらこのことに気づき、うーん・・・と思ったのである。
ルディーさんの原稿は、製品作りがテーマなので、
ここに書いたこととは切り口が異なるが、
そこは次号(9月25日発売)が出てからのお楽しみということで。