カメラ付きケータイ電話が生んだ新しいコミュニケーションのかたち

2008年5月8日

皆様、連休中はいかがお過ごしでしたでしょうか?
こちらは連休が明けるや否や、6月号の締め切りモードに突入です。
そんな中、一昨日は深夜に帰宅すると、
連休中に贈った友人の出産祝いの御礼メールが自宅のPCに届いていた。
添付書類を開くと、そこにはおそらくはケータイで撮ったと思われる
私がプレゼントした夏服を身にまとった元気な赤ちゃんの写真。
前にもお世話になった方に鉢植えの花を贈ったとき、
自宅の出窓に置いた様子をケータイで撮影して送ってくださったことがあったが、
このようにプレゼントを相手の自宅に送ったとき、
御礼の言葉とともに実際の使用シーンの写真が届くというのは、
贈り主にとっては相手の喜びが目に見えるようで嬉しいもの。
これはカメラ付きケータイの登場で可能になった、
ギフトにまつわる新たなコミュニケーションのかたちと言えるだろう。
こうして改めて考えてみると、カメラ付きケータイは、
個人の生活のみならず、ビジネスの世界にも、
さまざまな新しいコミュニケーションのかたちをもたらしている。
たとえば先日、工務店にちょっとしたリフォームを発注したのだが、
終了後、たまたま私が現場を確認できなかったこともあって、
工務店からケータイで撮影した現場の写真がeメールで送られてきた。
ケータイの写真で「工事終了のご報告」というわけだ。
そういえば数年前、自宅のガス湯沸かし器の購入を検討した時にも、
まずは下見に来た工事会社のお兄さんがケータイで撮った現場の写真を
どこかにメールして、工事方法についてのやりとりをしていたっけ。
2000年にはじめて発売されて8年。
カメラ付ケータイ電話は私たちの日常生活に当たり前のように溶け込み、
もはや取り立てて話題にされることも少なくなった。
しかし、発売された当初は有名人の来日時に、
多くのファンがカメラ付きケータイを手に空港に押しかけた、
などということがニュースで報道されたり、
月刊『アイ・エム・プレス』の特集でも、
「カメラ付きケータイのマーケティング活用を取り上げましょうか?」
なんて話が出ても不思議はなかったような気がするが、
いまではこうした新しい活用方法が次々に生み出され、
それが私たちの生活に、そしてビジネスに、当たり前のように使われている。
友人から送られた赤ちゃんの写真を見ながら、
ふとそんなことを思ったのであった。