アウトドアの消費者協同組合

REI


 REIは 1938 年に米国、シアトルで設立されたアウトドア用品専門の消費者協同組合。現在、世界に 400 万人を超える会員を有しており、日本にも数万人のアクティブ・ユーザーがいるという。注文と 同時に会員登録の申し込みができ、費用は登録時に 15U.S. $を支払うだけ。会員は年 1 回、配当を受けられる。業績によって配当率は変動するが、 ここ数年は商品購入額の 8 % だという。約 2 万円の買い物で、登録料が取り戻せる計算だ。
 日本の会員が増加してきたことを受けて、1987年 9 月にジャパン・サービス・デスクを開設。カタログ請求や問い合わせへの対応など、フルフィルメント以外の全般的なカスタマーサービスを行っている。アウトドア雑誌にカタログ請求を募る広告を出稿しているが、最近特に反応が良く、新規顧客が増えている 。 が、海外通販に慣れている人が多いと見え、注文の増加率に比べて問い合わせ件数はそれほど増えていない。

ブランド志向ではなくあくまで良い商品をセレクト

ブランド志向ではなくあくまで良い商品をセレクト

 主要カタログは年4回の発行。 REI のオリジナル商品を中心に、主に米国企業のブランド品も多数掲載。 取扱商品は道具類のシェアが高く、キャンピング用品、バッグ類が売れ筋だ。
 カタログは世界共通だが、日本のユーザーに送られるものには日本語のサイズ表とオーダーフォームが挟み込まれている 。 日本人は米国人に比べ、モノへのこだわが強いとジャパン・サービス・デスクの原田氏は見る。ユーザーは 25 ~40才のアウトドア・スポーツを趣味とする男性が中心だ。


月刊『アイ・エム・プレス』1995年12月号の記事