2026年10月1日
今回のEU&アフリカ旅行で印象に残ったことのひとつは、ご存じの記録的な猛暑です。私がパリを訪れたのが6月10日。この時点でパリは最高気温19.0℃、最低気温12.1℃と東京に比べて5℃以上涼しかったのですが、2日後にパリを出発してボルドー、そしてバスクへと移動すると日中は汗ばむように。さらに16日マドリード(同32.8℃、20.0℃)、17日セビリア(同34.8℃、21.9℃)、18日コルドバ(同38.9℃、18.3℃)とスペインを南下するごとに耐えがたい暑さになってきました。そして海沿いで凌ぎやすかったマラガを経て、20日にフェリーでモロッコのタンジェに渡ると、あまりの涼しさにびっくりさせられました。
しかし、2週間に及ぶ今回の旅行における猛暑は、21日にモロッコからパリへと戻ってからが本番でした。中でも最終日の24日は、今回の猛暑の中でもパリがいちばん暑い日だったそうで、最高気温は40.6℃、最低気温も24.3℃をマーク。2時間半ほどのフライトを経て到着したパリがアフリカ大陸のモロッコ(21日:最高気温31.8℃、最低気温15.3℃)より暑いとは思っていなければ、私の人生を通じての最高気温をパリで体験することになるとは夢にも思っていませんでした。
猛暑のおかげで公共交通機関は遅れ放題、エッフェル塔などの観光名所は営業時間を短縮して予約客にチケット代金を返金する事態に。日本のニュースでご存じの方も多いと思いますが、パリのアパルトマンにおけるエアコンの普及率が20~25%ならば、学校や図書館などの公共施設にも私の知る限りエアコンは設置されておらず、メトロも大きな駅や新型車両はエアコンが効いているものの、小さな駅や旧型車両にはエアコンがなく、乗客たちは汗を拭き拭き、押し黙って降車駅に向かっていました。
猛暑の中では、日本から持ち込んだ不織布でできた冷感タオルが大活躍
私が世話になった親戚のアパルトマンにも、当然のことながらエアコンはありません。猛暑の中、日中も窓ガラスの外側にある鎧戸を閉め、夜は暑くなるからとメインの照明を点けずに部分照明に頼り、外が涼しくなるのを待って窓を開け放って室内に風を通す・・・。それも夜9時頃にならないと暗くならず、深夜に窓を開けたり閉めたりしてまだかまだかと外気の様子を伺うことになるので、家主である親戚は寝不足が続いてぐったりしていました。
そんな中、親戚は二夜連続で旧知のゲストも招いて手料理を振る舞ってくれたのですが、リビング兼ダイニングに集まったフランス人たちが、親戚が日本から持ち帰った団扇で涼を取りながら薄暗い中でディナーを共にする姿は、なんとも印象に残る光景。せっかくの手料理が暗くてよく見えなければ、その団扇がまた、阿波踊りや瀬戸物市、花火大会のものだったりするので、私はそのシュールな光景に思わず吹き出しそうになったのでした。
猛暑のパリで朝6時前に撮影した近所のアパルトマン。多くの部屋で窓が開け放たれているのは、エアコンがない証?
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