2026 EU&アフリカ旅行こぼれ話:旅路編➄

2026年10月1日
■ジブラルタル海峡を越えてタンジェへ~

船の出航時間がかなり遅れたため、タンジェ到着後はあらかじめ手配していたタクシーでホテルへ。最初はそれほど時間がかかると思っていなかったのですが、タンジェは港も大きければ街も大きく、ホテルにたどり着いたのは深夜になってしまいました。週末とあって、街中には人々が夜遅くまでたむろしているかと思えば、ホテルの客室フロアにある共用テラスから空を見上げると、おびただしい数のカモメのような白い鳥がすごいスピードで夜空を行き交っていました。この街は、人だけでなく鳥でさえも、寝るのが遅いのでしょうか。

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ホテルのテラスから夜空を見上げると、そこにはおびただしい数のカモメのような白い鳥が猛スピードで飛び交っていた(写真ではよく見えませんが)

21日、最後の目的地であるタンジェで朝を迎えると、ホテルの共用テラスには前夜とは一転して、澄み切った青空が広がり、色とりどりの花々が咲き誇っていました。ホテルは朝食付きだったので、朝からオレンジジュースやオムレツ、「バグリール」と呼ばれるセモリナ粉のパンケーキ、パンで、今回の旅では唯一無二のリッチな朝食を堪能。同行の親戚がその日はホテルで休んでいると言うので、私はホテルのスタッフに道を教えてもらって、ドキドキしながらも1人タンジェの街へ繰り出しました。

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ホテルでホッとするような味わいの朝食を平らげた後、1人ドキドキしながら朝の街へ

道はくねくねと曲がっているし、坂はあるし、目印となるような建物なんてありやしない中、Googleマップを頼りに、何としても行ってみたかった市場をウロウロしてお土産を物色。そして、現地のクスクスを食べるという自分に課したミッションを達成すべく訪ね歩いたものの、どこに行ったら良いのか見当もつきません。そこで辺りの店のスタッフにオススメを尋ねると、知り合いの店に案内してくれるとのこと。道中、なんかあったらどうしようとドキドキしましたが、ほんの数分で無事、その店に到着しました。

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色とりどりの民族楽器店(写真左)と、市場内で見かけた巨大な肉塊をぶら下げた肉屋さん(写真右)

店の前のテラス席でメニューをしかと確認し、野菜のクスクスをオーダー。まずは、日本で言えばカレーの福神漬けやラッキョウのような位置付けらしいスパイシーな人参、青唐辛子、オリーブの小皿とパンをつまんでいると、ほどなくして野菜のクスクスが湯気を立てながら登場。小皿料理もパンも美味しければ、クスクスは私がこれまでに食べた中でもトップを争う代物でした。その日は珍しく朝食もしっかり食べたことから、お腹はあまり空いていなかったのですが、これを逃したら一生、モロッコのクスクスは食べられないかもとすべて完食。その味わいはどこまでも優しく、味わい深いものでした。(今これを書いていても涙が出るぐらいに)

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モロッコのクスクスはどこまでも優しい味。添えられた人参や青唐辛子の小皿、
そしてパンにいたるまでとても美味しかった


■そして、またパリへ~

その後は約束の時間にホテルに戻り、親戚とともに夕方の飛行機でパリに向かったのですが、これまた出発時間が遅れたため、パリ到着は夜遅くに。その日のパリは、誰もが路上ライブを繰り広げることができるFête de la Musique(音楽の日)で、親戚のアパルトマン近くのアフリカ人に人気のバーでは、深夜2時を回ってもまだ大音響でのライブ演奏がガンガン繰り広げられていることに加え、無事に旅を終えた興奮も相まってなかなか寝つけませんでしたが、いつしか眠りにつき、気づけば何事もなかったかのような朝を迎えました。

パリに戻ってからの3日間は、最初に到着した時とは大違いの猛暑と闘いながら、カフェ・ド・マゴ、エッフェル塔、ケ・ブランリ美術館、アフリカやアラブ系の市場、ギャラリー・ラファイエット・グルメなどを訪れたり、現地に住む親戚たちと食事をしたり。意外に涼しかったタンジェから一転、40℃に迫る猛暑のパリではありましたが、楽しい時間を過ごすことができました。そしてパリに戻って3日後に当たる24日の夜、たくさんの想い出とともに羽田行きのエアフランスに搭乗。泥のように眠りながら、25日の夜に羽田に帰り着きました。

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私にとって「聖地」だったサルトルとボーヴォワールが通ったカフェ・ド・マゴは、
今や一般市民には縁遠いパリの観光名所のひとつになっているらしい


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移民が多いパリの街には、アフリカやアラブ系の市場が多く見られる

「2026 EU&アフリカ旅行こぼれ話:旅路編」はこれで終りですが、引き続き、中でも印象に残ったことをご紹介したいと思います。なお、以降は、帰国後に個人のソーシャルメディアに投稿した記事に、加筆・修正を施したものです。

→ 2026 EU&アフリカ旅行こぼれ話⑥:今回の旅支度に活躍した道具立て