ディメンションメール

2007年4月24日

先日、写真のようなDMが届いた。
ダイナマイト型のディメンション・メール(立体メール)で、
側面には白抜きで「TBF2007」(TOKYO BRAND FORUMの略)、
そしてスタンプを押したかのようなスミ文字で
「WE SELL-OR ELSE(売らなければ意味がない)」と記されている。
発信人は、いわずと知れたオグルヴィ&メイザー・ジャパン㈱。
同社は、ブランド・イメージというコンセプトを、
何と1950年代に考案したことで知られる広告会社である。

同社が自らをPRするために制作しているツールは、
すべてコーポレートカラーの赤が基調。
DMであれば差出人を確認するまでもなく、
パッと見ただけで、オグルヴィからだとすぐにわかる。
今回のDMは5月17日に開催される「TBF2007」の案内状。
写真の筒の中には、DMの基本中の基本である、
レター、ブロシュア、申込み用紙(いずれもA4版)の3点が、
クルクルっと丸まって入っている。
ダイナマイトの形状には、もちろん理由がある。
創立者であるデビット・オグルヴィが残した「WE SELL-OR ELSE」を胸に、
日本の広告業界における「挑戦者」として、
革新的なマーケティング活動、すなわち創造的破壊を展開してきた、
同社の存在をDMの形状を通して表しているのだ。
海外のDM関連のアワードの受賞作品を見ると、
このようなディメンション・メールがごく普通に登場している。
送料の問題など、色々と阻害要因もあるだろうが、
思わず開封したくなるこのインパクトは、圧巻だ。
日本でも、もっと楽しいDMが増えるといいなぁ。