Web2.0

2006年3月24日

昨日は、以前にこのブログでもご紹介した
月刊「アイ・エム・プレス」の読者向けイベント
I.M.press Live!だった。昨日の講師は、
アイベックス・アンド・リムズ㈱代表取締役会長の辻井さん。
テーマは「Web2.0でプロモーションはどう変わるか」。
まずはWeb2.0とは何か、またこれを象徴するロングテールとは何か、
辻井さんなりの言葉でご紹介いただいた。
いつものことながら、辻井さんのWeb2.0やロングテール
についてのご説明は、ものすごくわかりやすい。
Web以前のオールドメディアの時代がOne wayなのに対し、
Webが登場してからは低コストでの2Wayが可能になった。
と、ここまでは誰もがわかっていることだが、
問題はその先のWeb1.0→Web.2.0の説明である。
Web1.0の時代は人とメディアが向き合う時代だったのに対し、
Web2.0では人の周りに受発信機能があるという時代になる。
なんだか私が説明すると、あまりわかりやすくならないが、
これがホワイトボードを使いながらの辻井さんのご説明をきくと、
「うん、なるほど!」と思わせられるのである。
後半では、テーマに則って、Web2.0により
ビジネスが、そしてプロモーションがどう変わるかについて、
アマゾンやキリンビバレッジなどの事例を交えてお話しいただいたが、
多くの大企業はまだまだWeb2.0に及び腰というのが現状のようだ。
最後に会場や私からの質問に答えて、ブログやアフィリエイトなど、
Web2.0を象徴する手法についてのご自身のお考えや、
B to Bについてのご意見も披露していただいた。
私自身は、今を去る20年以上前から、
ダイレクトマーケティングにコミットしてきたが、
Web2.0が一種の宗教みたいになっているという辻井節に耳を傾ける度に、
かつてダイレクトマーケティングの水平線上に感じていたことが、
インターネットの普及でいよいよ形を伴ってくるんだなと感じる。
しかしその割りに、古くからダイレクトマーケに携わってきた人々と、
最近になってWeb2.0で盛り上がっている人々の間には、
いまもなお、“暗くて深い”川があるような気がする。
相互の知恵や技術を交換し合えば、
もっと適切なマーケティング・コミュニケーションができるはず。
弊誌は、そのためにお役に立てる雑誌でありたいと思う。
そういえば昨日は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
で知り合った方がライブに2名ほどお運びくださった。
中でもMさんは、mixiの個人情報保護関連のコミュニティで、
私が何かをコメントしたのをきっかけに、
弊誌のファンになってくださり、知らぬ間にご購読いただき、
そしてライブまで足を運んでくださったとのこと。
それこそWeb2.0を象徴するようなある意味バーチャルなやりとりから、
1人のリアルな参加者を迎えられたことがとても嬉しかった。