私が入っているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、
私も存じ上げているXさんが、会員からのクレームをきっかけに、
事務局から注意を受けたことをそのSNS内の日記に書いておられた。
Xさんは、SNS会員の公開プロフィールなどを見て関心を持った方に、
Xさんが主催するそのSNS内のコミュニティへの登録や、
Xさんのマイページとの相互リンクを呼びかけるメールを送信、
SNS入会後1ヶ月間にして、300名を上回る相互リンク先を開拓するなど、
熱心に活動していた矢先のことだけに事務局の対応に納得がいかず、
「同様の活動を続けるとアカウントを削除する」との
事務局からのメールに対して、逆に質問を返すと同時に、
そのやりとりを日記ページに公開されたのだ。
事務局の言い分は、無差別にメッセージを送ることは禁止されている、
(Xさんの行為をそれと特定した上で)こうした行為を継続するなら
アカウントを削除する、というもの。一方で、Xさんの質問は、
自分は無差別に相互リンクを依頼しているわけではなく、
関心を持った方にまずはメールで打診をしているだけだが、
それはNGということであれば、バーチャルで輪を広げる方法として、
なにが望ましいのか? という主旨である。
結果、1日も経たないうちにその日記に何十ものコメントがなされ、
その多くが、相互リンクが嫌ならば拒否すればいいのにとか、
事務局にクレームを申し出た会員にはXさんが1ヶ月に300もの
相互リンクを張ったことに対する嫉妬の念が感じられるとか、
Xさんを応援する立場のものとなっていた。
こう書いても、SNSをご存じない方にはわかりにくかろうが、
私はこの経緯に非常に興味を持ち、Xさんのかの日記にコメントし、
SNSの運営を考えるとか、SNSにおける相互リンクのあり方を考える
とかいうコミュニティを立ち上げてはどうかと提案した。
Xさんのように100万人規模のSNSの海の中から、
一件一件仲間を探り当てるよりも、
100万人に共通するテーマのコミュニティを作ったほうが、
結果的に多くの仲間=相互リンクを得られるのではないかと思ったのだ。
インターネット上の口コミサイトとも言われるSNS。
新しいサービスだけに、その運営方法はまだ試行錯誤のところが
あるだろうが、ただ一方的な事務局の決め付けではなく、
それこそはSNSの仕組みの中で、会員と議論しながら、
落ち着くべきところを模索していってはどうなのかと思う。
そういう意味では、上記のコミュニティを作るべきは、
Xさんというよりも、事務局自体なのかもしれない。
そういえば最近、ビジネス用のSNSもぼちぼち出始めているようだ。
SNS
2005年8月27日