I.M.pressクロージング・カウントダウン 第2回 主力商品の振り返り

第2回のテーマは、主力商品の振り返りです。前回のコラムでお伝えしたように、(株)アイ・エム・プレスでは1995年から、『アイ・エム・プレス』というダイレクト/インタラクティブ・マーケティングにかかわる専門誌を発行してきました。これは年間定期購読(今で言うサブスクですね)によるいわゆる直販誌で、当初1年間は隔月刊誌、2年目からは月刊誌として、創刊準備号を含めて通算216号を発行しました。
月刊『アイ・エム・プレス』創刊準備号(1995年9月25日発行、創刊0号)と最終号(2014年3月25日発行、2014年4月号)
月刊『アイ・エム・プレス』創刊準備号(1995年9月25日発行、創刊0号)と最終号(2014年3月25日発行、2014年4月号)
ダイレクト/インタラクティブ・マーケティングと言ってもピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、わかりやすく言えば、①お客さまのデータベースに基づき商品・サービスを直接的に販売する(通信販売、Eコマース等)、②特定のお客さまに特別な販売条件やサービスを提供する(ポイントプログラムなどの会員制度、CRM等)、あるいは③お客さまの声に耳を傾ける(コールセンター等)といったお客さまとの双方向のやりとり(インタラクション)を通して、お客さまと適切な関係を築き、長期的視点で収益を向上する取り組みのことです。

本誌では、これらの取り組みで成果を上げている企業の事例を中心に、この分野の大学教授の視点やコンサルタントなど専門家の方々のノウハウを紹介したり、これらを側面から支援するIT/アウトソーシング・サービスを紹介したり、さらにはこれらの対象となる生活者のリサーチを行うなど、ダイレクト/インタラクティブ・マーケティングに多角的にアプローチしてきました。

本誌は他の専門誌同様、経済的には、年間定期購読者や広告主により支えられてきました。年間定期購読者は、さまざまな企業のマーケティング担当者や顧客サービス担当者、通信販売担当者、Web担当者など。広告主は通信会社、システム提供企業、アウトソーシング企業などで、当初は一般的な雑誌広告が中心でしたが、アナログからデジタルへという時代の流れの中で、広告商品は徐々に、読者向けのメルマガ広告や、対象を絞り込んでのeメール広告、そして、広告主の商品・サービスをPRする協賛モデルのセミナーの開催へと裾野を広げていきました。
『コールセンター年鑑』『CRM年鑑』を初めとする年鑑系商品と調査リポートの一部
『コールセンター年鑑』『CRM年鑑』を初めとする年鑑系商品と調査リポートの一部
また出版物については、月刊『アイ・エム・プレス』と並行して、『コールセンター年鑑』(1999年~)、『CRM年鑑』(2003年~)、『ネットビジネス成功事例集』(2007年)、『ソーシャルメディア・マーケティング成功事例集』(2011年)、『B to Bマーケティング成功事例集』(2012年)、『スマートフォン・マーケティング成功事例集』(2013年)などを発行。いま振り返ると笑っちゃうようなタイトルのものもありますが、中でも『コールセンター年鑑』『CRM年鑑』はご好評をいただき、前者は14回、後者は8回にわたり発行を重ねるに至りました。