近頃の私の関心事は、インターネットがビジネスを、
そしてマーケティングをどう変えるかということにある。
検索エンジンが、ブログが、アフィリエイトが、そしてSNSが、
ビジネスやマーケティングに大きな変革を迫っている。
インターネットの普及がもたらすこうした変化は、
ワクワクさせられるものではあるが、
一方で、インターネットがもたらすのはいいことばかりではない。
ハッカーは言わずもがな。また、スパムメールの大量流通は、
せっかくのインターネットという新しい道具を、
マーケティング・ツールとして実用化する側から陳腐化していく。
最近では、会員の紹介をベースに成り立つSNSの中にも、
2チャンネルまがいの書き込みが増加しているように思う。
インターネットの普及にかかわるもうひとつの負の現象として、
日本語の乱れを挙げることができるだろう。
ネット上には若者達が放つさまざまな記号が氾濫し、
リアルの世界に目を向けても、
渋谷を闊歩する若者達の言葉は、皆目、意味がわからない。
大人にしても大同小異だ。
敬語と尊敬語と謙譲語が使い分けられない新入社員は
掃いて捨てるほどいるし、漢字力も大幅に低下している。
また、記号としての言葉のみならず、
コミュニケーション力そのものの低下も叫ばれている。
しかし、こうした現象を憂いていても何も始まらない。
あまりに事態がひどくなると反作用が生じるはずと、
性善説に立っていたほうが幸せな人生が送れるだろう。
そんな中、10月19日号の「an・an」の中吊り広告が目にとまった。
特集は「人間関係完全攻略 超コミュニケーション術」。
内容は、「人間関係の悩みの実態に迫る!」と題した、
読者や有名人へのリサーチ結果や、
「人は感嘆には理解しあえない。それでも僕は伝えたい。」
というミスチルの桜井和壽のメッセージ等々。
気になったので、○年振りに「an・an」を購入しようと、
キオスクに行くと、発売後2日にしてもう売り切れ。
今週号はいつになく売れ行きがいいのだという。
結局、2件目のキオスクでこの「an・an」を手にした私。
後でこっそり読んでみようと思っている。
anan
2005年10月13日