anan

2005年10月13日

近頃の私の関心事は、インターネットがビジネスを、
そしてマーケティングをどう変えるかということにある。
検索エンジンが、ブログが、アフィリエイトが、そしてSNSが、
ビジネスやマーケティングに大きな変革を迫っている。
インターネットの普及がもたらすこうした変化は、
ワクワクさせられるものではあるが、
一方で、インターネットがもたらすのはいいことばかりではない。
ハッカーは言わずもがな。また、スパムメールの大量流通は、
せっかくのインターネットという新しい道具を、
マーケティング・ツールとして実用化する側から陳腐化していく。
最近では、会員の紹介をベースに成り立つSNSの中にも、
2チャンネルまがいの書き込みが増加しているように思う。
インターネットの普及にかかわるもうひとつの負の現象として、
日本語の乱れを挙げることができるだろう。
ネット上には若者達が放つさまざまな記号が氾濫し、
リアルの世界に目を向けても、
渋谷を闊歩する若者達の言葉は、皆目、意味がわからない。
大人にしても大同小異だ。
敬語と尊敬語と謙譲語が使い分けられない新入社員は
掃いて捨てるほどいるし、漢字力も大幅に低下している。
また、記号としての言葉のみならず、
コミュニケーション力そのものの低下も叫ばれている。
しかし、こうした現象を憂いていても何も始まらない。
あまりに事態がひどくなると反作用が生じるはずと、
性善説に立っていたほうが幸せな人生が送れるだろう。
そんな中、10月19日号の「an・an」の中吊り広告が目にとまった。
特集は「人間関係完全攻略 超コミュニケーション術」。
内容は、「人間関係の悩みの実態に迫る!」と題した、
読者や有名人へのリサーチ結果や、
「人は感嘆には理解しあえない。それでも僕は伝えたい。」
というミスチルの桜井和壽のメッセージ等々。
気になったので、○年振りに「an・an」を購入しようと、
キオスクに行くと、発売後2日にしてもう売り切れ。
今週号はいつになく売れ行きがいいのだという。
結局、2件目のキオスクでこの「an・an」を手にした私。
後でこっそり読んでみようと思っている。