2007年の“顧客づくり”におけるトレンド

2007年12月8日

今週は月刊『アイ・エム・プレス』のお正月号の締め切りだったため、
大忙しの1週間だった。「年末進行」はまだなのだけれど、
そこはなんと言ってもお正月号だけに、特別企画の第二特集が付くからだ。
来年=今回のお正月号の第二特集は、“インターネット時代の顧客づくり”
を巡るこの1年間のトレンドと、2008年の予測。
前者はこの1年の関連ニュースと弊誌の編集スタッフの視点。
後者は計25社の“顧客づくり”支援企業の皆様のコメントから構成した。
まず、弊誌がこの1年間のトレンドとして取り上げたのは下記の通り。
①企業組織に内包された“問題”が次々と明るみに
②VOCブームは続く 支援企業による商品開発も活発化
③顧客情報を一元管理 販促や営業の効率を追求
④後発組の参入により 活況を呈するポイントプログラム
⑤「続きはWebで」が大流行 クロスメディア化を加速
⑥商品の評判をブログで伝達 口コミ・マーケティングが活発化
⑦ブロードバンド時代が本格化 「You Tube」「セカンドライフ」がブームに
⑧インターネットが企業間のつながりを加速
⑨通販売上高の17.1%がネットに移行
⑩インターネットが導入企業と支援企業をボーダレスに
“インターネット時代の顧客づくり”にかかわるトレンドを一言でまとめれば、
2007年には、コミュニケーション・メディア、販売チャネル
の双方を含めた顧客接点の統合が進むと同時に、
収集した情報の活用が進んできたということなのだが、
そのバックヤードも含めてより俯瞰的に言えば、インターネットが
企業と企業、生活者と生活者、そして企業と生活者をつなぐことで、
随所でボーダレス化が加速。これが伝統的なビジネスモデルの
崩壊を迫りはじめていると言えるだろう。
なお、前者には、月刊『アイ・エム・プレス』のコメンテーターの皆様からの、
2007年の注目事象にかかわるコメントも交えている。
一方、後者については、CRMやコールセンター、ダイレクトマーケティング、
ネットマーケティングの支援企業からコメントをお寄せいただいた。
弊誌では日ごろ、導入企業側の事例などを中心に取り上げているだけに、
こうして25社もの支援企業側の視点が集約されてみると、
コメントをお寄せいただいた企業をパラメーターに
“今”が浮き彫りになって、なかなか興味深いものがある。
月刊『アイ・エム・プレス』お正月号は12月25日、
なぜかクリスマスに発行されます。お楽しみに。