今日は、来る1月26日に開催される月刊「アイ・エム・プレス」
創刊10周年記念ビジネスセミナーのカリキュラムの中から、
ヤマハの事例についての打ち合わせ結果をご紹介しよう。
ヤマハグループでは、2000年に「メディア総合戦略」を掲げ、
音・音楽関連の「ハード」「ソフト」「コンテンツ」の総合力を活かして
「店舗」「Web」「携帯電話」などのさまざまなチャネルを通して
顧客に提供するビジネスモデルを展開している。
本セミナーでは、同社がメディア総合戦略の一環として立ち上げた
音楽ポータルサイト「ミュージックイークラブ」の中から、
「プレイヤーズ王国」に焦点をあて、その仕組みと現状を紹介する。
「プレイヤーズ王国」は、自分の作品を公開したり、
気に入った作品を紹介したり、誰もが自分のページを持って、
音楽仲間と出会えるコミュニティサイト。自社開発によるSNS
(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)機能も備えており、
会員は自分のプロフィールや楽曲を登録したり、
仲間を登録してメッセージを交換することができる。
ヤマハではこのコミュニティサイトを軸に、
音楽ファンとのコミュニケーションを促進すると同時に、
彼らの情報を収集。会員が登録した自作の楽曲の中から、
新たなコンテンツを開発したり、
会員の生の声に基づき楽器を開発するなど、
音楽関連商品の開発につなげている。
これまでに開発した楽器は、光るギターや光るトランペットなど。
当初はその取り扱いに難色を示していた楽器店からも、
ネット上でのヒットを皮切りに、引き合いが増加。
今や「プレイヤーズ王国」は、同社と音楽ファンをつなぐ
コミュニティサイトとしてのみならず、
楽器店への販売支援策としても効果を発揮している。
なお、音楽ポータルサイト「ミュージックイークラブ」には、
この「プレイヤーズ天国」に加えて、
音楽のeラーニング「ネットでレッスン」、
楽曲データ・電子楽譜を販売する「音楽データショップ」などがあり、
こちらは新規事業のインキュベーションにも寄与している。
同社ではこの「ミュージックイークラブ」を
販促の一環として近視眼的に捉えるのではなく、
このように新商品・新規事業開発の拠点と捉えることで、
長期的視点に立った取り組みを可能にしている。
このほか本セミナーでは、個人情報保護法の全面施行に伴い実現した
顧客情報の一元管理の仕組み、および、これに伴い実現した、
数十万人に上るパーミッションの得られた顧客に対する
アンケートの仕組みなどもご紹介いただく。
1月26日に開催される月刊「アイ・エム・プレス」
創刊10周年記念ビジネスセミナーの詳細は、
弊誌12月25日号誌面にてお届けいたします。
どうぞお楽しみに!
10周年記念セミナー②
2005年11月26日