香港お土産話①:約30年ぶりに香港に旅立つ

2016年11月14日
11月初旬のある日、折しも9月から3カ月間にわたり香港の大学でマーケティングの教鞭を執っておられるeMarketing Strategy社のRuth P. Stevensさんとの打ち合わせ方々、香港に行ってきました。Ruthさんには、月刊『アイ・エム・プレス』の連載執筆者としてご活躍いただいていたのですが、その後も米国におけるCRM事情のリサーチなどでお世話になっているのです。

前回、私が香港を訪れたのは、約30年前のこと。当時の香港は、イギリスの統治下にありましたが、その後1997年には中国に返還され、約20年の歳月が経過しました。かつては、香港に降り立つと、蒸し暑さとともに独特の匂いに圧倒される感がありましたが、今では“フツーの都市”に近づいた感じ。中心部には近代的なビルが立ち並び、かつての香港を象徴する存在だった、道路の真ん中に大きくせり出した派手な看板も、道路を横切って干されている洗濯物も、今回の旅路に限ってはほとんど見かけませんでした。

香港名物の二階建てトラムは今も健在。レトロトラムを使った観光ツアーも設けられているようだ
香港名物の二階建てトラムは今も健在。レトロトラムを使った観光ツアーも設けられているようだ
今回、訪れたスポットは、香港島ではリゾート地として名高い「赤柱」(Stanley)と「PMQ」、そして九龍では「1881 HERITAGE」と「重慶大厦」(Chungking Mansions)。赤柱は、約30年前にも訪れた私のお気に入りスポットで、この地を再び訪ねてみようと楽しみにしていたのですが、これ以外は、すでに現地で2カ月を過ごし、かなりの香港通となっていたRuth さんのおススメに従い、今回、初めて訪れたスポットです。

このほか初日の夜には、折しも今回、宿泊した上環のホテル付近で開催されていた複数ギャラリーの連携によるアート・イベント「香港藝術週(HK ART WEEK)」に参加、2日目の夜には「Hong Kong Free Tours」と称する地元ソウル・フードの食べ歩きツアーに参加するなど、“サービス消費”にも勤しみました。

そして、これらの行動を通して出会ったのは、世界各国から香港にやって来た人々。たった三泊四日の旅とは言え、香港で生まれ育った人々はもちろん、アメリカ、インド、オーストラリア、ドイツ、ネパール、フィリピン、韓国、日本、そしてアフリカの国々など、さまざまな出自の人々と出会い、語り合う機会を得たことは、私にとって何よりも貴重な経験でした。

次回からは、私が訪れた順に、それぞれのスポットやイベントの概要をご紹介します。お楽しみに!!