近頃の子供たちを巡るケータイ事情

2006年6月22日

昨日、弊社のデザイナーのところに見えたお客さま、Aさんから面白い話を聞いた。Aさんには小学校6年生のお子さんがいらっしゃるのだが、最近、このお子さんを巡って、Aさんのケータイにさまざまなメールが届くようになったという。
ひとつはお子さんが通う文京区立の小学校からの連絡メール。この小学校では従来、クラスごとの電話連絡網を設け、緊急時の連絡に備えていたのだが、今後はこれをケータイメールに移行する計画で、昨日、テストを行ったらしい。
具体的には、学校からPTA会長にテスト用の緊急連絡メッセージを流し、PTA会長からPTAの4人の役員を経てクラス全員の父兄にメッセージが届く仕組み。Aさんのお子さんのクラスは35人なので、役員1人当たり約9人にメールを送信するというわけだ。
テスト用のメッセージは、「台風が接近しているので児童を一斉に帰宅させます。下校時刻は何時何分です」といった内容。ASPを使って一気に配信すればいいのにと思うが、そこは段階を踏んでということなのだろう。ケータイメールのASPサービスを展開する企業や、学校向けCRMを展開する企業にとっては、ひとつのビジネスチャンスと言えるだろう。
もうひとつは、文京区からの区内で起こった事件に関する連絡メール。Aさんによると、特に区に申し込んだわけではなく、区立小学校に通っている子供達の父兄に自動的に送信されるのだとか。直近に送信されたメールは「バイクに乗った男が、女の子に声をかけ身体に触った」というもので、テレビのニュースのように、男の身なりやバイクの特徴が詳細に記されていたという。
そういえば昨年、月刊「アイ・エム・プレス」でRFIDのCRMへの活用を特集したことがあるが、この時に、ケーススタディの1社として採り上げた学習塾のリソー教育でも、子供達の登下校情報を父兄にメールで知らせていたっけ。詳細は、こちらをご覧ください。