8月30日、光文社から、一冊の本が発行される。
「ハイタッチ・マーケティング論 花を売らない 花売り娘の物語」
著者は、月刊「アイ・エム・プレス」Vol.81からVol.103まで
「きずな屋深川浪漫工房夜話」の連載をしてくださった、
元・アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス
理事の権八成樹さん。(“きずな”は糸へんに世と書くのだが、
変換できないので、ここではひらがなにした)
今日は発行日の6日前だが、弊社近辺の書店に平積みされていたと、
弊社社員のKが、私のところに持ってきてくれた。
最近では、講演や著述業に専念されていると伝え聞いてはいたが、
連載が終了して以来、とんとご無沙汰しており、
ちょっと前に退職された旨のご連絡をいただき、
ご連絡しようしようと思って1日伸ばしにしている矢先のことだった。
本書のタイトルにもなっている「花を売らない花売り娘の物語」は、
弊誌の連載の中でも採り上げられた物語。
筆者と通りがかりの花屋の女店員との語らいを題材に、
ソリューション・オファリングの重要性、
つまり、花というモノを売るのではなく、
花のあるライフシーンのプロデューサーたることの大切さを
わかりやすく教えてくれる物語だ。
なお、この物語は、本書の中の一説。
本書自体は以下の四章から構成されている。
・人間の愛しき能力
・「個」と「きずな」の潮流
・顧客感動
・現代仕事人
・ビジネス人生
私自身が権八さんに最初にお目にかかったのは、
今を去る25年ぐらい前のこと。
私が調査会社に勤務していた時代に、その会社が発行した、
確かテレマーケティングに関する調査リポートを
購入していただいたのがきっかけだった。
当時はIBMに務めておられ、
テレマーケティングの展開方法を模索されていたのだと思う。
それから断続的にではあるが、時々お声をかけてくださり、
何度かオフィスにお邪魔したり、あるいは食事をご一緒して、
私がこっそり“権八節”と呼んでいるところの、
ビジネスに止まらず、あらゆる分野を総動員した夢のあるお話しに、
時のたつのを忘れて耳を傾けたものだ。
本書には、私が25年の歳月をかけて伺った
“権八節”あれこれが凝縮されているに違いない。
25年間の復習をかねて、私もさっそく読んでみようと思う。
権八成樹さん
2005年8月24日