「通勤電車」でご紹介するのが遅くなってしまったが、
月刊『アイ・エム・プレス』4月号は、先月の25日に無事納品された。
今回の特集は、「ポイントプログラムの行方」。
創刊15周年を迎えた弊誌では、すでに何度となく
ポイントプログラムを特集しているが、
その中でも今回は、他社とのアライアンスにより
これを展開している企業にフォーカスしたのが特徴。
というのも、このところ、かねてからの
カルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」に加え、
三菱商事の子会社のロイヤリティマーケティングが
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を開始、
ポイントをめぐるアライアンスが話題となっているからだ。
今回の特集での取材先企業は、以下の4社。
・「nanaco」を一部店舗で導入している亀有リリオ商店会
・横浜市で「ぱどポイントサービス」の試験運用を開始したぱど
・Tポイントアライアンスに参加しているファミリーマート
・「Ponta」を運営する三菱商事子会社のロイヤリティマーケティング
加えて、ポイントを有効活用するためのツールの提供や、
ポイントプログラム展開企業へのコンサルティングを手がける
ポイ探 代表取締役の佐藤さんにインタビューを行った。
ポイントをめぐるアライアンスというと、
どうも頭が混乱しがちになるが、今回は佐藤さんのガイドで、
アライアンスのパターンもスッキリ整理。
加えて、実際にこれを展開する企業の取材協力を得て、
その実情や課題も見えてきた。
私自身が特に痛感したのは、ポイントというと、
既存顧客維持のためのプログラムを連想しがちだが、
自社単独でポイントプログラムを展開するのではなく、
ポイントをめぐるアライアンスに参加している企業に限っては、
参加企業間の相互送客による新規顧客開拓への期待が大きいということ。
Tポイント・アライアンスに参加して3年のファミリーマートの事例を見ると、
TSUTAYA店頭でのクーポン配布や共同でのキャンペーン展開、
ENEOSでのPB商品のミネラルウォーター引換券の配布など、
これを新規顧客の集客装置として積極的に活用しているようだ。
個人情報保護法の全面施行、不況による広告予算の削減などにより、
新規顧客開拓が困難を極める中、
企業間のアライアンスによる顧客開拓が活発化しているが、
ポイントをめぐるアライアンスの活発化も、
これと同様の流れの中に位置づけることができよう。
ちなみにファミリーマートでは、これに上乗せするかたちで、
2009年10月に「ロイヤルカスタマー優遇システム」の提供を開始。
こちらはその名の通り、既存顧客維持のための取り組みで、
会員をFrequencyとMonetaryを軸にグルーピング、
各グループに最適な施策を展開している。
ポイント・アライアンスの最前線にご興味をお持ちの方は、
この機会にぜひ月刊『アイ・エム・プレス』をご購読ください。
詳細は、こちらから。
月刊『アイ・エム・プレス』4月号
2010年4月4日