年内の営業日はいよいよ明日1日を残すばかり。
先週は、月刊『アイ・エム・プレス』の年内最後の号である、
2010年1月号も無事、納品され、
すでに読者のお手元に届いていることと思う。
2010年1月号からは、写真の通り、表紙を若干、リニューアル。
といっても、マイナーチェンジなので、定期購読いただいている方以外は
きっとお気づきにならないのではないかと思うが、
表紙に入れる記事タイトルを従来よりも絞り込んで、
ひとつひとつが目立つようにしたのだ。
これは読者アンケートを通してお寄せいただいた、
「表紙に入れる記事タイトルの大きさにメリハリがない」という
弊誌にとってのVOC(Voice Of Customer)を反映した格好だが、
なんとく物足りない気がするのは、従来の表紙に慣れているせいか?
イラストは2010年も引き続き、おじゃら・りかさんに発注。
もうかなりの期間、彼女のイラストを起用しているので、
弊誌の表紙イメージの中にそのタッチが組み込まれている気がする。
お正月号の「流行語大賞」のイラストは、中でも私のお気に入りだ。
さて、本号は、そもそもの特集である、
「ケータイで深化する クロスメディア・プロモーション」に加え、
第二特集ともいえる新年特別企画が掲載されたお買い得な号。
新年特別企画については、本号の印刷入稿時にご紹介したので、
今日は前者の概要についてご紹介しよう。
まず、特集の構成は、いつものように、
編集スタッフによる総論と、下記の4社のケーススタディ、
それからケータイの利用動向にかかわる生活者アンケートで構成した。
【ケーススタディ掲載企業】
①(株)エイチ・アイ・エス
②カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)
③チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッド日本支店
④山崎製パン(株)
エイチ・アイ・エスは、この12月に10年ぶりに復活した
表参道の街路樹を彩るクリスマス・イルミネーション、
「表参道H.I.S.イルミネーション ベルシンフォニー」への協賛を機に展開された、
ケータイを活用したキャンペーン展開について取材。
ケータイ・プロモーションの先駆的企業の1社である
カルチュア・コンビニエンス・クラブは、
あらかじめパーミッションを得た、1,000万会員を対象とした、
過去の利用履歴に基づくリコメンド・メールの展開について取材。
チューリッヒ・インシュアランス・カンパニーは、
「スーパー自動車保険」の見積もりから契約、事故・故障発生連絡に至るまで、
契約をめぐる一連の業務をすべてケータイ上で行っているが、
中でもQRコードとGPS機能を駆使した事故発生連絡の受付システムに注目した。
山崎製パンは、今やロングセラーと言われる「ランチパック」にかかわる
情報提供を狙いにしたケータイサイトについて取材。
商品パッケージにQRコードを記載するなどしてサイト訪問を促進、
サイト開設から1年余りにして、1万6,000人の会員を獲得しているとのことだ。
「続きはWebで」に象徴されるクロスメディアがブームになって久しいが、
いまやケータイは、その中核をなす受け皿のひとつに違いない。
しかし、パーソナル性、リアルタイム性に優れたケータイの活用に当たっては、
ターゲットの情報ニーズにいかにタイムリーに応えられるかが、
他のメディア以上に問われているといえる。
また、本特集で行った生活者アンケートによると、
・QRコードの利用経験がある回答者は65.1%、
・ケータイ専用サイトでのキャンペーン応募経験がある回答者は57.7%、
・ケータイ専用サイトでのクーポン入手経験がある回答者は57.7%、
・ケータイ専用サイトでの商品・サービス購入経験がある回答者は36.0%と、
ケータイは日本人の消費生活にかなり浸透してきているが、
やはり高年齢者向けのコミュニケーション・ツールとしては、
まだまだハードルが高いという結果になった。
わが身を振り返ってみれば、やはりケータイは、
何と言っても電話やメール、SNSの利用が中心で、
専用サイトを利用するのは日に1回あるかないか。
この数値は間違いなく多いほうに入るものの、
利用するサイトがほぼSNSとTwitterに限られるというところが、
何かあるたびに小まめにケータイをチェックする若者とは違うところ。
乗り換え案内のようなサイトも利用したことはあるのだが、
基本的に経路が複雑で、かつ複数の選択肢があるときに使うものだから、
あれこれ操作しているうちに、気がつくと乗換候補駅に
着いてしまったりするところが悲しい。[[pict:hekomi]]
さて、「ケータイで深化する クロスメディア・プロモーション」を特集した、
月刊『アイ・エム・プレス』1月号の詳細はこちらをご覧ください。
月刊『アイ・エム・プレス』1月号発行
2009年12月27日