12月に入ってからというもの、月刊「アイ・エム・プレス」の入稿で
遅くまで残業しているか忘年会かで、家でゆっくり食事をする暇がない。
このブログの読者の方々も、同様の日々を送っておられることと思う。
そんな中で、昨日はユニークなアウトバウンド展開の話を耳にした。
東北地方の農協と組んで、お米のアウトバウンドを展開しているという話だ。
テレコミュニケータは農家の奥さん。
農作業の合間や農閑期に、各地域の方言丸出しで自宅から電話を掛け、
お米の頒布会の案内をしているのだそうだ。
自分達が汗水流して作ったお米なのだから、
彼女達は、その美味しさや安全性を伝えるにはぴったりの存在。
また、正しいお米のとぎ方や、炊き方のプロフェッショナルでもある。
方言に乗せて送り届けられる彼女達のこうしたメッセージは、
多くの都会の消費者の気持ちを揺り動かしているとか。
しかもこの頒布会は、あらかじめ頒布回数が固定しておらず、
気に入らなかったらいつでも止められる仕組みのため、
気軽に注文できるというところがミソ。
この話の面白いところは、以下の3点だと思う。
①方言を駆使したテレマーケティング
②いつでも止められる仕組みのエンドレスな頒布会
③「雇用の創出」と「産品の販促」の一挙両得の地域活性化策
①②については、すでにいくつかの成功事例が知られているが、
③の取り組みは現状ではあまり聞かない。
地方公共団体におけるコールセンターの誘致が進んでいるが、
多くの場合、雇用の創出のみにフォーカスがあてられがち。
③の取り組みをもっと活発化すればいいのにと思う。
この話を聞かせてくださった先輩に、
月刊「アイ・エム・プレス」で取材したいとお願いしたところ、
「今はまだ内緒!」との答えが返ってきてしまった。
残念だが、公表していただけるようになった時点で、
もう少し詳しい内容を誌面を通じてお届けできればと思っている。
忘年会は続く
2006年12月12日