年初のミーティングで

2009年1月11日

先週は、新年早々フル回転。
年末進行だった月刊『アイ・エム・プレス』2月号を何とか無事、入稿した。
しかし、やはりお正月休みが入った影響で進行が遅れている3月号の仕込みやら、
目前に迫っているCRMソリューションセミナーの集客やら準備やらで、
新年早々のフル回転は相変わらずだ。
そんな中、2月号の入稿が終わったところで、新年初の全体ミーティングを開催。
代表である私が年頭所感のようなものを発表した。
お正月休みに作成したそのパワーポイントの構成は、おおむね以下の通り。
①弊社のポジショニングの確認
②現在の市場環境への認識
③厳しい市場環境を乗り切るための全社的な方向性
④上記に基づく各部門の課題
⑤課題解決に取り組む上での重要事項
⑥1年間のスケジュールの確認
まず、ポジショニングについては、単なる出版社ではなく、
出版物、Webサイト、セミナー、調査報告書など多様なスタイルで
インタラクティブ・マーケティングにかかわる情報を提供する
マルチチャネル型の“コンテンツ・プロバイダー”であり、
コンテンツ課金と広告課金の2つのビジネスモデルがあることを確認。
コンテンツ・プロバイダーの市場環境としては、
インターネットの普及などの影響により、
チャネルを問わずコンテンツの無料化が進んでいること、
また、無料のコンテンツは有料のコンテンツに比べて
リーチが得やすいことに言及。
そうした中で、有料のメディアにおいては、
顧客への洞察に基づき、最適なメディア設計を行うと同時に、
経営資源を効果的に活用することで、
既存顧客の維持、および新規顧客の開拓を図ると同時に、
これらをベースとした広告系商品の販売を強化することが必至と説明。
これを編集はもちろん、販促(狭義でのマーケティング)、
営業、総務・経理・人事、カスタマーサービスの
各部門の戦略上の課題に落として説明した上で、
これらを会社の問題としてだけではなく、自分の問題として捉え、
課題解決策を自分の頭で考えることの重要性に言及。
さらにそれを実践できる組織になることで、
この厳しい時代を全員で乗り切っていこうと伝えた。
ちなみに、以下は、“自分の頭で考える”力を養うために例示した事項。
その前提として、まずは業務効率を向上し、
スケジュールを遵守することが求められるのはいうまでもない。
(実は、これは弊社のウィーク・ポイントのひとつなので、
現在、マニュアルを総点検中だ)
スタッフにとっては大変かもしれないが、
とはいえ、こうして自分自身のナレッジやスキルをブラッシュ・アップし、
ネットワークを広げることなしには、弊社に在職していようといまいと、
この厳しいビジネス環境における自身の位置付けは覚束ない。
・伝統的メディアからの情報収集
・ネット系メディアからの情報収集
・セミナーやイベントによる情報収集
・勉強会などによるネットワーク作り
・新しい店舗、サービス、商品などを自ら体験する
・英語のスキルを磨く
・ITリテラシーを高める
6番目の「英語のスキルを磨く」という点については、
「日本語のコンテンツを作っているのになぜ?」と、
思われる方もいらっしゃるかもしれないが、
私は少なくともビジネスの領域においては、
英語を学ぶことで日本語の文章力が磨かれると考えている。
特に昨今のようにインターネットが顧客と顧客、
企業と顧客、そして企業と企業をシームレスにつなぐ時代には、
主語・述語・目的語や、物事の因果関係を明確化して文章を作成する能力が
これまで以上に求められていると考えているのである。