多忙な1週間

2006年3月11日

今週は「CRM年鑑 2006」と月刊「アイ・エム・プレス」4月号、
計400ページぐらいを印刷入稿するという大忙しの週だった。
おかげで、お休みの今日は身体中がだるい。
以前にも書いたが、4月号の月刊「アイ・エム・プレス」の特集は、
「進化するポイントシステム」。本特集は、総論と企業事例と
生活者調査の3つのチャプターで構成、
ポイントシステムの「進化」を、以下の文脈で捉えている。
かつては、他店との顧客サービスの差別化をすることで、
新客の獲得と顧客の維持を図ることを目的にポイントシステムを導入。
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どこの店も軒並みポイントシステムを導入したことから、
ポイントシステムだけでは差別化にならなくなった。
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ポイント付与率の競争、つまりは実質的な値引き合戦が繰り広げられ、
ポイントシステムのコストが雪だるま式に増大。
ポイントカードを廃止するところもでてきた。
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20対80の法則(2割の優良顧客が8割の売り上げを支える)や、
新客獲得コスト>既存客維持コストといった観点から、
累進方式(年間の購入金額などを基準に会員をランク分けし、
ポイントの付与率を変える仕組み)を導入するところが増加、
ポイントシステムは戦略性を帯びてきた。
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ポイント加盟店を増大、複数のカードを1枚に集約、
店舗やECサイトなど購入チャネルを問わずにポイントを付与、
ケイタイにポイントを蓄積、蓄積ポイントの電子マネーへの交換など、
会員の利便性を追求する動きが加速。
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上記に伴い収集できる情報量が増加傾向にある中で、
収集した情報のマーケティング活用が精緻化している。
同特集のチャプターのひとつ、生活者調査の設問を考えるに当たって、
自分はどうして○○店のポイントシステムに入っているのかなどと、
私自身1人の生活者として色々と自問自答してみたのだが、
やはり、ポイントシステム自体に魅力があるからではなく、
○○店に魅力があるからそ、そこのポイントシステムに入るのだという、
しごく当たり前のことを痛感。
結果、ポイントは日ごろのご愛顧や情報提供の御礼に過ぎず、
大切なのは、会員からいただいた属性や購買実績などの情報を、
いかに商品やサービスに生かしていくかであるというのが、
本特集における編集部としての結論になった。
なお、月刊「アイ・エム・プレス」4月号では、
先日、このブログで紹介した春からの新連載2つとは別の、
3つ目の新連載「eプロモーションの挑戦」もスタートする。
こちらは、Promotion Partner jpとの連携コンテンツである。
4月号の発売は、3月25日。年間定期購読者の方は到着をお楽しみに!
年間定期購読がまだの方は、こちらからご予約いただけます。
(4月号だけのお申し込みもOKですよ!)