単品通販

2005年8月2日

総合通販か単品通販かという議論が活発化したのは、
今から10年近く前のことだろうか?
当時、(社)日本通信販売協会を訪ねて、
欧米の実態を見ても、総合通販は数社しか残らないんじゃないの? 
などと雑談していたのを、今は懐かしく思い出す。
そしてこの10年ほどの間に、単品通販は大きな伸びを示した。
当初、その先導役は、明太子や梅干など各地の特産品メーカーだったが、
最近では、これにナショナル・ブランドのメーカーが加わり、
その品揃えも、各地の特産品から、健康食品や化粧品へと広がってきた。
こうした中、昨日、日経の記者の方から、
単品通販について問い合わせの電話をいただいた。
単品通販がなぜ伸びているのか、しかもなぜ九州に多いのか、
その原因を探る記事を日経MJに執筆されるという。
記者の方は、このブログでも何度か紹介した
Direct Marketing Workshop(DMW)という勉強会が、
九州地区における単品通販発展の一翼を担っている、
という仮説を持っておられ、東京地区の事務局を担う弊社に
問い合わせの電話をかけてこられたのだ。
DMWは現在、東京、名古屋、大阪、博多にあるが、
メンバーの顔ぶれにはそれぞれの地域特性が反映されている。
例えば東京はダイレクトマーケティング支援産業が多いのに対し、
九州は、単品通販企業とその支援産業が中心だ。
DMW九州の初代の会長は、今は亡き、やずやの創業社長。
予定通りにいけば、今週の金曜日の日経MJに掲載されるであろう、
単品通販の記事の裏側には、矢頭社長の単品通販へのこだわりと、
実践の中で培ったナレッジを、地元の仲間と共有する姿勢がある。
そのことを、忘れてはならないと思った。