総合通販か単品通販かという議論が活発化したのは、
今から10年近く前のことだろうか?
当時、(社)日本通信販売協会を訪ねて、
欧米の実態を見ても、総合通販は数社しか残らないんじゃないの?
などと雑談していたのを、今は懐かしく思い出す。
そしてこの10年ほどの間に、単品通販は大きな伸びを示した。
当初、その先導役は、明太子や梅干など各地の特産品メーカーだったが、
最近では、これにナショナル・ブランドのメーカーが加わり、
その品揃えも、各地の特産品から、健康食品や化粧品へと広がってきた。
こうした中、昨日、日経の記者の方から、
単品通販について問い合わせの電話をいただいた。
単品通販がなぜ伸びているのか、しかもなぜ九州に多いのか、
その原因を探る記事を日経MJに執筆されるという。
記者の方は、このブログでも何度か紹介した
Direct Marketing Workshop(DMW)という勉強会が、
九州地区における単品通販発展の一翼を担っている、
という仮説を持っておられ、東京地区の事務局を担う弊社に
問い合わせの電話をかけてこられたのだ。
DMWは現在、東京、名古屋、大阪、博多にあるが、
メンバーの顔ぶれにはそれぞれの地域特性が反映されている。
例えば東京はダイレクトマーケティング支援産業が多いのに対し、
九州は、単品通販企業とその支援産業が中心だ。
DMW九州の初代の会長は、今は亡き、やずやの創業社長。
予定通りにいけば、今週の金曜日の日経MJに掲載されるであろう、
単品通販の記事の裏側には、矢頭社長の単品通販へのこだわりと、
実践の中で培ったナレッジを、地元の仲間と共有する姿勢がある。
そのことを、忘れてはならないと思った。
単品通販
2005年8月2日