停電

2006年8月15日

昨日の停電は恐ろしかった。
朝起きて、家で14日付けのブログを書いていたところ、
モデムの辺りでミシッというような音が聞こえた。
たまたま一昨日、モデムが不調で、ISPのコールセンターに
電話すること1時間。ようやくネット接続が適ったところだったので、
最初は「やっぱりまだモデムが不調じゃないか」と思ったのだが、
電源やらLANケーブルやらを差しなおしたりしていると、
なんだか妙に暑くなってきた。クーラーが止まっていたのだ。
電源を入れなおしたところで、もちろんビクともしない。
それでもまだ停電だということに気付かない私は、
モデムの不調に伴いブレーカーが落ちたのだろうと判断。
別の部屋にあるブレーカーボックス(?)を確認しにいこうとして、
初めて家中の電気がつかないことに気がついた。
暗闇の中で手探りでブレーカーを確認すると、
いくつかあるブレーカーのどれにも異常は見られない。
表には救急車のサイレン。
マンションで何かあったのかと思い、管理人室に電話を掛けても、
同じことを考える住民が多いのかお話し中でつながらない。
そこでようやく、私の部屋に限らず、私の家に限らず、
そして私が住むマンションに限らず、
世の中的に何かが起こっている可能性に思いを巡らせ、
「そうだ!テレビをつけよう」と思ったが、
リモコンを手にしたところで停電だということを思い出した。
緊急時の備えをいっさいしていない私は、こんな時になす術がない。
友達の結婚式でもらったラジオつきの懐中電灯はあっても、
電池が切れているし、他には電気を使わずにニュースが聞ける術がない。
(今、思えば、ケイタイのサイトでニュースを見ればよかった)
そこで、身だしなみを調えて1Fの管理人室に向かおうと思ったが、
エレベーターは2台とも停止している。事情がわからないだけに、
私が住む高層階から非常階段を降りる決心もつかない。
(一度降りたら、上ってこられないかも・・・)
ひとまず家に戻ったところで、再びミシッという音と共に停電が終了。
ようやくテレビをつけて事態を確認することができた。
たかだか数十分の経験ではあったが、
昨日の停電で、自分がいかに電気に依存しているかを痛感させられた。
モデムやクーラー、照明器具、テレビにとどまらず、
美味しいコーヒーが沸きつつあったコーヒーメーカーは落ち、
冷蔵庫の中では、どこかムッとする匂いとともに
買い置きしたアイスクリームが溶けはじめていた。
シャワーを浴びようと思っても、給湯器も電気仕掛けなので、
夏とはいえ縮み上がるような思いをしなくてはならない。
これで流行の「オール電化マンション」とやらだったら、
いったいどうなるのかと考えると・・・・・・。
基本的に私は何がなくてもサバイバルできるほうだと思っているが、
都市に住む現代人はそうした能力に磨きをかけると同時に、
やはりいざというときの押さえは必要だと思った。
「防災の日」は9月だっただろうか??