ルーク19にトップインタビュー

2007年8月16日

昨日は新宿にある㈱ルーク19にトップインタビューを行った。
ルーク19はサンプル請求サイト「サンプル百貨店」で知られる企業。
同サイトは、まずは20項目にも及ぶ属性を記入して会員登録を行い、
アンケート回答時などに付与される「サンプラー」というポイントを蓄積。
この「サンプラー」を使ってサンプルを請求する仕組みになっている。
同サイトはサンプル請求サイトの草分け。それから2年を経た今日では、
サンプル請求サイト自体は10サイトほど存在するというが、
「サンプラー」のような仕組みを持つのは「サンプル百貨店」のみ。
それもそのはず。世の中にないものを創り出すのが同社のポリシーなのだ。
現在、会員数は30代の女性を中心に約25万人。
一方の広告主は食品・化粧品などの消費財メーカーを中心に500社。
広告主は前述の「サンプラー」を駆使したユニークな仕組みを活用して、
サンプリングはもちろん、リサーチやテスト・マーケティング、
プロモーションやPRなど、同社のリソースをさまざまに利用できる。
同社を創業したのは、元・ブリタニカのトップセールスだった2人の女性。
渡辺明日香さんと飯島淳代さん。
ある日、新宿で街頭配布していた、コンタクトのサンプル引換券をもらい、
2人とも視力には問題がないのでこれを処分しようと思ったところから、
「サンプル百貨店」のビジネスアイディアが生まれたという。
つまり、街頭サンプリングでは、ターゲット外の生活者も対象となることから、
無駄が多く、投資対効果が低いと考えたのだ。
そこで、インターネットを活用して効果的にサンプリングを行う仕組みを考案、
2005年8月に「サンプル百貨店」を開設するに至った。
そして、今日に至るまでの2年間、「サンプル百貨店」は日々進化を遂げている。
まず、生活者と対面した上でサンプリングを行いたいという広告主の声に基づき、
これを実現するための各種リアルイベントを開発。
また、時にはサンプル自体の費用を上回るサンプルの配送費を低減するべく、
ドラッグストアやコンビニと提携。サンプル請求者にあらかじめ引換券を送付し、
これと引き換えに店頭でサンプルを配布する仕組みを開発。
さらには“クロスメディア”の掛け声のもと、会員のブログはもちろん、
TV、ラジオ、新聞、雑誌などのマス媒体ともタイアップ。
これらはネット上の「サンプル百貨店」とリアルの世界の架け橋であり、
各種キャンペーンの効果を確かなものにするために欠かせない要素だという。
インタビューの最後に、「お二人がトップセールスであったことと、
現在の成功には、何か関係があると思うか?」という質問を投げてみた。
すると、一瞬の沈黙を挟んで、返ってきたのは次の一言。
「営業とはお客様の意向を反映し、その夢をかなえてあげること。
そういう意味では、現在も同じことをやっているのかもしれません。」
他に例を見ないユニークな仕組みである「サンプル百貨店」の成功は、
まさに彼女達が世の中の既成概念に囚われず、常にお客様を見据えて、
その夢を適える努力を継続してきた結果と言えるだろう。
本インタビューは、月刊「アイ・エム・プレス」9月25日発行号に
掲載されます。お楽しみに!