マーチスにトップインタビュー

2008年12月16日

昨日、犬のポータルサイトである「dog1」を主催する
マーチス(株)にトップインタビューに行ってきた。
「dog1」は、犬関連商品のショッピング、犬関連情報の検索Navi、
しつけに関するQ&A、犬関連イベントなどから構成されており、
会員になるとSNS機能のついたMy Pageが提供されると同時に、
Q&Aへの書き込みなどを通してサイトづくりに参画できる。
現在の会員数は約4万2,000人、サイトのPVは900万/月、
ユニークユーザー数は約30万/月。
収益は広告集広とショッピングモール関連の2つから構成されており、
現在のところ、前者が90%、後者が10%となっている。
同社の代表取締役である受川さんが「dog1」を開設されたのは、
名誉会長を務めるミニチュアダックスフンドのマリンちゃんを
たまたま訪れたペットショップで購入したのがきっかけ。
現在はマリンちゃんほか計3匹のミニチュアダックスが
受川さんの仕事場を駆け回っている。

約1時間にわたりお話を伺って感心したのは、下記の5点。
■会員のメンテナンスがしっかりしている。
同社では、年4回、会員の活動状況をチェックし、
休眠会員にはスタッフが個別に連絡して継続意向を確認。
継続意向のない会員は退会扱いとしている。
↑↑↑
50年後には現在のSNS会員のほとんどが死亡しているにもかかわらず、
多くのSNSが会員のメンテナンスには未着手という中で、
他社に先駆けてこうした地道な取り組みを行っているのは偉い!!
■会員の意向に基づき“選べる”SNS機能
そもそもSNSを利用したくない会員には、SNS機能をオフにすることで、
友人登録もできなければ、足跡さえつかない自分だけの環境を提供。
↑↑↑
サイトの目的は重視しながらも、
それを実現する環境については、ユーザーに選択肢を提示する。
これ、まさに正解だと思います。
■ネットとリアルの双方を活用している。
ペット同行のバスツアーなどのイベント展開はすでに22回の実績有り。
今後は開催エリアを徐々に拡大していく意向。
↑↑↑
会員とのふれあいの重視は、ロイヤルティ向上につながること請け合い。
実行の影には、ツアー終了後の自費でのバスの清掃など、
地道な努力が隠されている。偉い!!
■社長のパーソナリティを前面に打ち出している。
広告主のサイトへと誘導する広告は、社長お墨付きの商品のみ取り扱い。
社長自らがパーソナリティとして商品を紹介する広告は、
さながらどこぞのテレビショッピングのよう。
↑↑↑
まさに正解。これ以上のインパクトはないですね。
■従業員総出で、会員が安心できる環境を提供。
スタッフがパトロール隊となり、サイト内の不適切な発言をチェック。
会員が安心して参加できる環境を維持している。
↑↑↑
頭が下がります。でも、社員は大変そう・・・・。
規模が大きくなっても、同じことができるのか??
感心するところはほかにも目白押しだが、
ひとまずキリが良いところで5つを提示した。
皆さんのサイトづくりの参考にすると同時に、
犬好きの方は、ぜひ登録してみてください!!
百聞は一見にしかずですから。
http://dog1.marchs.co.jp/
マーチス(株)受川社長へのトップインタビューは、
月刊『アイ・エム・プレス』2月号に掲載されます。
誌上では、上記のポイントの詳細や、同社の今後のビジネス戦略に迫ります。