ブログの書籍化サービス終了に思う

2010年12月18日

これ、何の写真だかわかりますか?

そう。これはこのブログ「通勤電車」を書籍化したもの。
グリーンの表紙の「通勤電車 1」は、
私がこのブログを書き始めた2005年1月4日から、
同年11月28日までの約1年間のブログ記事をまとめたもの。
そして、オレンジの表紙の「通勤電車 2」は、
その後2006年11月26日までの約1年間のブログ記事をまとめたもので、
いずれも「teacupブログ AutoPage」の書籍化サービスを利用して、
4年ほど前に製作したものである。
その後、毎年、暮れになると、
その年のブログを書籍化しておこうかなと思いつつも、
忙しさにかまけて3年間に渡り後回しにしてきたのだが、
過日、この書籍化サービスがこの24日に終了するという告知を見て、
「ご時勢だな~」と思いつつも気になり、
今朝、ようやく重い腰を上げて2006年11月27日からこの年末までの分の
書籍化サービスを申し込んだ。
teacupのサイトによると、同サービスを終了する理由は、
「ブログのサービス事業」という位置付けでの運営が困難になったためで、
今後は「PDFを自身で確認する」スタイルになるが、
一方で、別会社による書籍化サービスも提供予定だとしている。
そもそもこれは、①ブロガー人口の減少を見込んでのことなのか、
②電子書籍ブームに伴う書籍化サービスのニーズ低減を見込んでのことなのか、
③代替手段が普及して競合が激化しているからなのか、
それとも、④現行の書籍化サービスの料金がかなり良心的だからなのか、
詳細はわからないが、いずれにしても私にとっては、
いろいろな意味で印象的な“出来事”だった。
「Twitterのおかげでブロガー人口が減少しているのではないか。」
自らの体験を踏まえて、そんな見解を持つブロガーは多い。
140文字ワールドのTwitterは気軽に投稿できるので、
これにはまっているとブログをしたためるのが億劫になるのは事実だ。
私自身のこれまでのブログ投稿数を振り返ってみても、
2005年が250件、2006年が192件、2007年が127件、2008年が84件、
2009年が64件、2010年が61件(本日時点なので実際にはプラス2か3?)で、
当初は「毎日書くぞ!」と張り切っていたものが、
ものの見事に年を追うごとに減少しているのがわかる。
しかし、私がTwitterを開始したのは2008年10月5日なので、
私の場合に限って言えば、ブログの投稿数が減っている原因は、
Twitterではなく、ブログ投稿への慣れや年々増大する忙しさにあるのだろう。
もっとも、この11月だったかにはTweet数がブログの投稿数を上回り、
現時点ではブログ投稿数の784件に対し、Tweet数は1,008件を数えている。
ブログの書籍化サービスの終了に当たってもうひとつ気になるのは、
世の電子書籍ブームを尻目に、ブログを書籍化しようという私は、
時代に逆行しているのかという素朴な疑問。
書斎に山積みされた書籍を断裁・スキャンしてiPadに入れている人々の傍らで、
書籍化したブログを気の向くままにパラパラめくってイメージを膨らませる・・・。
それは家賃の高い東京では贅沢な話なのかもしれないし、
検索と比べると効率が悪い作業かもしれないが、
時にはそんなゆとりのある時間を過ごしたいと思う私なのである。
ちなみに、この「teacupブログ AutoPage」の書籍化サービス。
ネット経由で申し込む仕組みだが、通常は3日で確認メールが届くところ、
現在はサービス停止直前の駆け込み需要が多いためか混雑しており、
確認メールの到着までに1週間を要するらしい。