先週末のこと、数年前に英語の個人教授を受けていた
台湾系米国人女性が来日し、一緒に沖縄料理を食べた。
彼女は、ハーバード大学の心理学だか社会学だかを卒業し、
確かアメックスだったかの情報システム部勤務等を経て来日、
3年間ぐらい英語の先生をやりつつ日本語を独学で勉強した後、
台湾に引っ越して、今度は中国語を勉強し、
現在、台湾の出版&編集プロダクション企業に入社。
現在は英・中のホテル等で無料配布する情報誌、
および日本語版と英語版の観光情報誌の編集の仕事をしている。
とにかく語学とITの才能には事欠かないようで、
私が彼女に英語を習っている2年ぐらいの間に、
最初は私の英語以上にほんの片言だった彼女の日本語は、
私の英語力を追い抜き、日常会話は不自由なく、
かつ、日経新聞も読めるようになってしまったのだからすごい。
っていうか、私の英語が上達しないってことか?
日本の英語学校で教鞭をとっている欧米の若者には、
母国と日本以外の国での居住経験のある者が少なくないが、
その多くは、そうした経験を将来の糧にしようと
漠然と考えているという程度の意識。
しかし、彼女はそうした若者とはどこか違う。
私に英語を個人教授していた頃には、
語学とITに並んで彼女が興味をもっている健康の知識を活かし、
英語&健康カフェのようなものを日本で営みたいと、
飲食店やスポーツクラブで修行方々のバイトをしていた。
そして先日、改めて聞いたところによると、
現在、彼女は、日本語・中国語圏をターゲットに、
インターネットによる英語教育ビジネスを展開するべく、
事業計画を策定中とのこと。もちろん、
若干三十歳ほどの彼女には資金力があるわけはなく、
ネットビジネスと英・日・中の翻訳業務を並行する予定という。
彼女がネットビジネス&翻訳を選択する理由は、
実家のある米国西海岸、または彼女が大好きなアジアの大都市
のどこに住んでいようとも、一定の収入を得るため。
言わば国境を越えたフリーランスの未来形だろうか?
先生、カッコいいぞ~。
フリーランスの未来形?
2006年7月10日