ネットプライスのライブ

2006年7月29日

一昨日は、月刊「アイ・エム・プレス」主催の
お客様との関係作りを語る会、ライブだった。
以前にこのブログでもご紹介したが、ゲストスピーカーは
㈱ネットプライス 執行役員社長室長の伊藤直さん、
テーマは、「インターネット時代の流通モデルを創り上げた
ネットプライスの戦略」というわけで、私自身が、
ネットプライスの過去→現在→未来について公開インタビューを行った。
いつものライブは、テーマに基づき語り合うスタイルが多いのだが、
今回はいわばネットプライスの企業事例を取材するがごとし。
過去→現在が終わったところで会場からの質問をはさみ、
その後、この春の米国ネット企業視察のお土産話を交えて、
今後のネットプライスの戦略について語っていただいた。
ネットプライスのギャザリングシステムは、2000年3月にスタート。
これはインターネットを使ってひとつの商品を
大勢で一緒に申し込むことで、普段よりお得な価格で購入できるモデル。
生活協同組合の共同購入にヒントを得て、
インターネット時代のそれをギャザリングシステムと名付けたという。
商品は週単位で入れ替えており、現在の取扱商品は、
雑貨からファッション、食品まで900商品/週。
取引先は約1,000社を数えるとのこと。
同社では顧客からのeメールなどによる情報収集に力を入れており、
各取引先に顧客の声をマーケティング・データとして提供、
顧客のニーズにフィットする商品の開発に努めている。
販売チャネルは、PCのインターネットに加え、
2000年9月にはケータイのインターネットによるギャザリングを開始。
チャネルごとのユーザー特性では、
前者が比較的価格にシビアな主婦層が多いのに対して、
後者は価格よりもトレンドに敏感な若年層が主体とか。
また同社では、雑誌、新聞、テレビなど、
既存媒体とのタイアップによるギャザリングにも積極的。
これは媒体企業に売上高に応じたマージンを支払う仕組みで、
広告以外の収益源を模索する媒体企業のニーズに対応したもの。
伊藤さんは自社のサイトを本店、媒体企業のサイトを支店と呼ぶが、
本支店はそれぞれのコンセプトに基づき、別個に運営されている。
同社自体のサイトにかかわる今後の計画としては、
ユーザーサイト経由での集客の促進、商品の拡大、
アフィリエイトプログラムの改善(横串で指したような仕組み)など。
このあたりは企業機密にもかかわるだけに詳細はお聞きできなかったが、
米国ネット企業の視察結果から、ブログやSNSなどの
CGM(Consumer Generated Media)が巷に溢れかえる中で、
玉石混交のこうした情報をどう整理し、集約するかが、
次なるテーマと見ておられるようだ。
ライブでのお話の内容は、おおよそ以上の通りだったが、
私自身の感想としては、以下の2点。
一点目は、インターネットによるギャザリングシステムの
利益率の高さに驚愕したこと。つまりネットだから販促費が安いし、
ギャザリングだから原価率が低いのだ。
二点目は、マス媒体の広告収入モデルが、
上記のようなところから変化してきていることを痛感したこと。
弊社自体もミニ媒体企業だけに、
新たなビジネスチャンスの獲得に向けて、
早期に体制を整備しなくてはならないと痛感した。
ライブ終了後は、会場内の机を移動しての恒例の懇親会を開催。
ここでは乾杯の後、自由に名刺交換をしていただき、
その後、さらに有志数名で二次会を開催した。
【まだ弊誌のライブにお越しくださったことのない皆様へ】
月刊「アイ・エム・プレス」では、毎奇数月の第4木曜日18時半から、
弊誌誌面でおなじみの方をお迎えして、
このようなライブというイベントを行っております。
誌面でおなじみのゲストスピーカーのお話に直接、耳を傾け、
質問できるだけでなく、懇親会を通して、
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