クラウドソーシング

2008年11月29日

11月も、いよいよあと1日を残すばかり。
そして、月刊『アイ・エム・プレス』の年内最後の号の入稿まで、
10日ほどを残すばかりとなった。
月刊『アイ・エム・プレス』今年最後の号の特集は、
インターネットなどを活用した生活者参加型の商品開発。
これは言って見れば“古くて新しいテーマ”だが、
特に今年は“クラウドソーシング”というキーワードのもと、
テレビを含むマスコミでこの話題が多く採り上げられた。
弊誌ではこれまでの通算151号の中で3回ほどこの話題を取り上げたが、
これまではエレファントデザインなど生活者の声を集めて商品化する専門企業や、
自社サイト上で生活者の商品にかかわるアイデアを聞く企業が多かったものが、
今年は特にmixiなどSNS(Social Networking Service)を活用して
生活者参加型の商品開発に取り組む企業が目立ったのが特徴である。
マスコミやネット系メディアでは、このようにインターネットなどを駆使して、
不特定多数のクラウドから商品開発のヒントを得たり、
あるいはクラウドにデジタルコンテンツなどの制作を委託することを
クラウドソーシングと称しているようだが、
ネットを検索してみると、中にはクラウドからお金を借りるってこと??
みたいなサイトもあり、ちょっと怪しい香りが漂っていたりする。
また、クラウドソーシングのクラウド(Crowd)とは群集のことだが、
インターネット経由でソフトウェアを提供するSaaSやASPを意味する
クラウドコンピューティングのクラウドは雲(Cloud)だったりして、
では、クラウドソーシング用のソフトをクラウドコンピューティングしたら?
などと考えると、頭の中がCloudになりそうなのが正直なところ。
そこで、本特集のテーマは最終的には来週の会議で決めるのだが、
あくまでも日本語にするぞと意を決している私である。
さて、昨日は、本特集の構成要素のひとつとして、
今から30年前、インターネットもパソコン通信もない時代から
「ドゥさん」と呼ばれるフィールドマーケターを活用した
生活者参加型商品開発に携わっておられるドゥ・ハウスの稲垣社長と、
ビジネスパーソン向けSNSを通してメーカーによる商品開発を支援しておられる
ニフティのサービスビジネス事業本部の正野さんとの対談を開催。
昨今の生活者参加型商品開発の現状への認識や、
各社による取り組みの概要をご紹介いただくと同時に、
生活者参加型商品開発における留意点について議論していただいた。
中でも面白かったのは、この道30年の稲垣さんが
生活者は生活のプロであっても商品のプロではないという観点から、
生活の中の“ポジティブ”な“行動”にかかわる“事実”を
集積することにフォーカスされているのに対し、
正野さんは事実に限らず、生活者のさまざまな声を受け止めることで、
商品開発のみならずファンづくりにも寄与しようと考えておられる点。
これはフィールドマーケター VS SNSという手法の違いでもあるが、
収集した情報を集計・分析するプロセスでは、
ドゥ・ハウスはもちろん、SNSを活用するニフティの場合にも、
人手によるプロセスを組み込んでいるとのことだった。
このプロセスでは、“分類”ではなく“類型”が重要という
稲垣さんの言葉が印象的だった。
本対談の詳細は、12月25日、クリスマスに発行される
月刊『アイ・エム・プレス』1月号に掲載される。
※累計→類型 誤字ありましたので、12月11日に修正しました。
スミマセン。