最近、キオスク=駅構内の売店がITを装備してきた。
JRのキオスクにレジが導入されたのは1年ぐらい前だっただろうか。
先週は通勤途上で、小田急線のキオスクに、
写真のようなディスプレイが設置され、動画CMが流れているのを見かけた。
この手の店頭動画端末は、1~2年前に凸版印刷の展示会で見たのが初めて。
自宅付近の行きつけのスーパーでも徐々に見られるようになってきたと思ったら、
なんとキオスクでもこれに遭遇したというわけ。
しかし、どうだろう?
大都市の2~3分感覚で電車がやってくる駅では、通勤時はもちろん、
日中であっても、動画CMの筋を追うゆとりのある乗客は限られているはず。
かと言って、電車が何十分に1本しか来ないような駅では、
リーチが少なすぎて広告主にとっても、鉄道側にとっても、メリットが薄い。
加えて、キオスクの品揃えや店舗特性を考えると、
この動画CMを見て動機付けられ、その場で商品を購入するというのは、
ごく限られたケースに過ぎないように思う。
新聞やタバコは買おうと思った時には購入ブランドを決めているだろうし、
雑誌はその場で現物を見たほうが早い。
「ちょっと小腹が空いたな~」とキオスクを横目で眺め、
目新しいお菓子を物色する時? 喉が渇いて飲料が欲しい時?
いずれにしても、ちょうどそのタイミングで、
動画CMが流れるというのは、至難の技ではないだろうか?
そういう私も、こうして写メまで撮ったものの、
それがどの企業のどんな商品の広告だったのかはまったく記憶にないのであった。
キオスクの新兵器
2006年9月24日