アバカス社にインタビュー

2005年6月3日

昨日は、ダブルクリックのダイレクトマーケティング支援部門、
アバカス プレジデントのBrian M.Raineyさんにインタービューした。
インタビュー項目は下記。
・アバカスのビジネスモデルの成功要因
・米国のダイレクトマーケティング業界における位置づけ
・日米のマーケットの違い
・個人情報保護法がビジネスに与える影響
・今後のビジネス展開について
アバカスのビジネスモデルは、通販会社を対象に、
あらかじめパーミッションを得た顧客DBを複数企業で共有することで、
見込み客の開発や、休眠顧客の再活性化を図るサービス。
米国で13年前にスタートし、今日では、イギリス、日本、
ドイツ、オーストラリア、フランスなどに進出している。
5年ほど前に、ダブルクリックの傘下に入った。
以下、本誌に先駆けて、インタビューのポイントを紹介する。
日本では米国と異なりリストビジネスが未発達であるが、
カタログ通信販売の市場規模では、米国に次いで2位の位置にあり、
日本を有望なマーケットと見ている。
米国のカタログ通信販売会社における新規顧客開発手法は、
90%が見込み客へのカタログ配布であり、
カタログの配布対象となる見込み客を、
カタログ請求を訴求するダイレクトレスポンス広告ではなく、
外部リストやアバカスのようなサービスなどを利用して開発している。
ダイレクトレスポンス広告はコストが高くつくというのが理由である。
個人情報保護法により、個人情報の取り扱い方法が規定されたことで、
アバカスのビジネスは活性化するものと考えている。
今後も、対象業界やメディアをいたずらに拡大する意向はない。
米国では、コアビジネスで培った経営資源を活用して、
データマネジメントのサービスに乗り出している。
このインタビューは、月刊「アイ・エム・プレス」
7月25日発行号に掲載される。(以前にも書いたが、
6月25日号もデータベース・マーケティングの特集だ。)