今日、SNS(Social Networking Service)のmixiのニュースを見ていたら、
「大人のネットいじめ、その現状とは?」(R25)という記事が目に付いた。
米国の調査結果によると、10代の約3分の1がネットいじめを受けたことがある。
しかも、子供だけでなく、大人のネットいじめも発生しているというのだ。
R25の記事はネットいじめ対策へとストーリーを展開しているのだが、
これを自らの日記に引き合いに出した私の友人は、mixi内においては、
ターゲットのアクセスを禁止した上でいじめが行われているだけに、
一般に公開されているサイト以上にたちが悪いと指摘している。
折りしも昨日は日本DM協会から依頼されていたDMに関する原稿の締切日。
弊社の「顧客の維持に関するアンケート調査結果」の過去数年分を紐解き、
それまでeメールに押されつつあった優良顧客への紙のDMが、
2005年頃から復活の兆しを見せているなどということを書いていただけに、
ふーむと、思わず考えさせられてしまった。
紙のDMへの回帰現象の要因は、スパムメールの増加などによる
eメールDMの開封率の低下。そういえば先月29日の日経朝刊では、
「消費者の承認なしに広告メールを送ることを禁止する」旨を含む
特定商取引法の改正案が来年の通常国会に提出されると報じていた。
「ネット通販の急成長に伴って増えている不正行為から消費者を保護する」
のが狙いとのことだが、それもこれも根っこは繋がっているに違いない。
一方、若者の街と言われる東京・下北沢では、駅前に昔懐かしい伝言板が登場、
若者の間で人気を博しているそうだ。mixi内の下北沢のコミュニティには、
この伝言板のトピックスが立ち、自らの伝言メッセージをケータイで撮影して、
日記やコミュニティに貼り付ける若者もいる。
また、同じく下北沢の駅前では、紙媒体の漫画を擬音語・擬態語を交えて、
抑揚たっぷりに音読する男性が若者を中心とした通行客の人気を博している。
インターネットでお腹が一杯になった若者達は、
アナログを“新鮮なもの”と受け止めているのではないか。
インターネットのおかげで便利にはなったものの、
ネットいじめが発生したり、世界中からスパムメールがやってきたり、
必ずしも良いことばかりではない。そもそもネットの世界は人間社会の鏡。
しかも、匿名性が高いだけに、リアルの世界以上に問題が起こりがちだ。
そうした中、最近では、1995年以降にネットが急成長した反動として、
あちこちでアナログな世界への揺り戻しが起こっている気がする。
アナログへの回帰
2007年8月4日