昨日のブログでは、ダイレクトマーケティングの本質を
「顧客データベースに基づく双方向のマーケティング」とした上で、
ブログなどのCGM(Consumer Generated Media)が台頭するWeb2.0時代の
マーケティングと対比し、顧客主導型マーケティングを可能にするという観点から、
双方の共通点を指摘したが、限られた時間の中で書いたので、
おわかりになりにくいところもあったと思う。
そこで今日は、この部分にもう少し補足説明を加えたい。
ダイレクトマーケティングでは、メディアを用いることにより、
効果の測定できる「レスポンス」を発生させるわけだが、
ダイレクトマーケティングがカタログ通信販売のみならず、
営業支援やプロモーションなどへと活用範囲を広げていく中で、
その「レスポンス」も下記のようにその内容を変質させていった。
■カタログ通販、ネット通販→注文・予約など
■営業支援→営業担当者のリード(引き合い)、店舗やイベントへの来店促進など
■プロモーション→資料・サンプル請求、検証への応募など
上記は活用範囲ごとのレスポンスの中心をなすものであり、
各々の件数、あるいはこれを金額に置き換えた数値が
KPI(Key Performance Indicator)として用いられる。
こうして個々のダイレクトマーケティング・キャンペーンの効果を測定し、
過去のデータに基づきキャンペーンの最適化を図っていくことは、
取りも直さず、ターゲット顧客のニーズに即して、
誰に、何を、どのようにというマーケティング構成要素を
再検証していくプロセスにほかならない。
昨日のブログで、ダイレクトマーケティングを
「顧客主導型」マーケティングの展開を可能にする手法と書いたのは、
まさにこのような理由からである。
「顧客主導型」とダイレクトマーケティング
2006年11月11日