■withコロナの時代を生きる④: 仲間とのコミュニケーション

2020年12月31日
コロナで始まり、コロナで終わろうとしている2020年。1年の終わりに、私なりのコロナ禍への対応策を①テレワークの基盤を整える②関心のあるテーマを追求する③運動不足を解消する、④仲間たちとのコミュニケーションの4つに分けてまとめてみました。以下は4番目の「仲間たちとのコミュニケーション」です。

仕事上のミーティングや研修、個人的な習い事が次々とオンライン化されていく中で、親戚や友人との付き合いにはどのような変化が生じているでしょうか。私の場合、海外など遠くの仲間とのオンライン・コミュニケーションの機会が増える一方、近所の仲間とのオフライン・コミュニケーションの機会が増大。結果、オンラインとオフラインを総じて言えば、コロナ禍前に比べて仲間とのコミュニケーションが活性化したかのように感じられます。

遠くの仲間とのコミュニケーションでは、フランスに住む従姉妹の90歳のお誕生日を祝うべく、日・仏に加えて米国、ロシア、イスラエルにいる従兄弟とその家族20人弱を繋いでzoomミーティングを開催。時差をくぐり抜けての開催時間の設定が難しかったのはもちろん、母語が多様な中で英語をベースに会話を構成したものの意思疎通が難しい、家族全員で1台のPCを利用していると誰が話しているのかわからないなどの問題があり、とにもかくにも世界各国にいる親戚の無事を確認するのがようやっと。とは言え、こうしてオンラインにより国境を越えた親戚の集いが開催することは、血縁の広がりを自分の目で、耳で体験できるという意味で大きな意義があると思いました。

南仏の小さな村に住む従姉妹の90歳のお誕生日を祝って、日本とフランスに加えて、ロシア、米国、イスラエルの親戚約20人でzoom誕生祝いを断行!
南仏の小さな村に住む従姉妹の90歳のお誕生日を祝って、日本とフランスに加えて、ロシア、米国、イスラエルの親戚約20人でzoom誕生祝いを断行!
また、月刊誌発行時代からの米国の友人とは、共通の友人1名をゲストに迎えてのzoomミーティングを月1回程度連続して開催。大手製薬会社、大手小売業、ネットベンチャー、広告会社、アウトソーシング会社、外食などさまざまな領域の共通の知人をゲストに迎えることで、参加者の近況はもちろん、各人のビジネスにおけるコロナ禍の影響について日米の比較を交えてディスカッションすることができました。私自身は寄せられた質問に答えたり、合いの手を入れたりする程度で、基本的には聞き役に回っていましたが、仲間との旧交を温めると同時に、久しぶりにビジネス英語漬けの時間を持つことができました。

もう一方の近所の仲間とのオフライン・コミュニケーションは、緊急事態宣言による在宅時間の増加により逆に活性化したもの。いくらテレワークが常態化した、外出機会が減少したと言っても、朝から晩まで四六時中、家に閉じこもっていたのでは、運動不足になるのはもちろん、気分も塞ぎがちです。こうした中、近所の仲間とどちらからともなく声を掛け合って、お昼休みに近所のカフェに出かける、あるいは、休日には隣町の公園までウォーキングするといった機会が自然と増えていきました。

また私の場合、週に数回は自転車に乗っていたこともあり、自分にとってのご近所、すなわち自動車も公共交通機関も使わずにアクセスできるエリアが拡大傾向にあったのも特筆すべき点。つまり、かつてはご近所とは認識していなかった電車と徒歩で30分圏内に住む仲間とお互いに自転車に乗って中間地点で落ち合うといったことにも挑戦しました。運動不足解消を兼ねてお互いの家の中間地点にある公園などで落ち合うこの取り組みは、普段は知ることのなかった相手の新たな一面に触れるという意味でも、なかなか貴重な体験だったといえるでしょう。

中央線・小田急線沿線の友人と京王線幡ヶ谷駅近辺の緑道で待ち合わせ。お互い、待ち合わせ地点にいったい何分で到着するかわからないため、事前に練習したり、手土産を用意したりと、なかなかのビッグ・プロジェクトだった
中央線・小田急線沿線の友人と京王線幡ヶ谷駅近辺の緑道で待ち合わせ。お互い、待ち合わせ地点にいったい何分で到着するかわからないため、事前に練習したり、手土産を用意したりと、なかなかのビッグ・プロジェクトだった
私自身、近所にはさほど多くの仲間がいたわけでもないのですが、それでもたまたま同じ駅周辺に住んでいた昔からの友人、同じ英会話学校に通っていた生徒、同じ居酒屋の常連客など数人の仲間との付き合いが深まったり、数人がさらにその仲間を巻き込んで広がったりと、コロナ禍を機にご近所の顔見知りや散歩仲間が一人また一人と増えていきました。コロナ禍により従来からの仕事仲間や、学生時代からの仲間と会える機会が限られる中、こうした地縁による仲間が増えたことは、日々の気持ちの支えになるのはもちろん、何かの時にすぐに助け合うことができるという意味でも、大きな意義があると言えるでしょう。

以上、「withコロナの時代を生きる」として、4つのテーマに基づき、私の2020年を振り返ってみました。本当はこれ以外にも、皆さんにご紹介したいことが山ほどあるのですが、今日はもう2020年の最後の日。大掃除も終わっていなかったり、買い物に行かなくてはならなかったり、個人の年賀状も出していかなったり、多少なりともおせち料理を作ろうと考えていたりもするので(すでに全部はこなせないことが明白ですが・・・)、年内はこれで打ち止めにします。

最後になりましたが、2021年が良い年になりますように!!