SPAの激戦地、原宿へ

2010年5月3日

皆さま、連休はいかがお過ごしでしょうか?
私は、先月、公私ともで2回も関西方面に出向いたので、
この連休は旅行などには行かずに自宅でまったり。
普段はなかなかできない仕事を片付けたり、
これまた普段はなかなか会えない友人と会ったりして、
それなりに充実した時間を過ごしている。
そんな中、一昨日の土曜日には、大学時代の友人を引き連れて、
忙しさにかまけてさぼっていた原宿のSPA(製造直販型小売業)巡りをしてきた。
マーケティング情報誌を発行する身として、
これまで原宿に出向いても前を素通りしてきたのは恥ずかしい限りだが、
そもそもが私よりずーっと若い人がターゲットだし、
混んでいるのが憂鬱だったしで、今日に至ったのだ。
中でも行列で名高い「フォーエバー21」は、今でもネットで検索すると、
「混雑状況を教えてください」的な書き込みがずらりと並ぶが、
実際に訪れてみると並んだのは1分ぐらいなもの。
行列が嫌いな私でもストレスなく入店できた。
未だに行きそびれている方は、もう大丈夫みたいですよ。
同店をはじめ、H&M、ZARAなど主要SPA各店を回ると、
どこも価格が安いことに改めてびっくり。
中でも可愛いブラジャーが600円台で売られていたのには驚いた。
作りが違うのだろうけど、百貨店で売られている商品はこの10倍は下らない。
アウターにしても、ファッション性の高いモノが低価格で販売されており、
1万円もあれば優にトップとボトムをコーディネイトできる。
しかし、原宿から店をチェックしながら表参道を下って、
明治通りを左折して、竹下通りを登って・・と原宿を一周したのは、
いったい、何年ぶりのことだろうか。
「あ、あのクレープ屋さんまだあるんだ」とか、
「この辺りで昔はなめ猫グッズを売っていた」とか、
学生時代の思い出を語り合いながら散策する私たちは、
さながら昭和の生き証人のよう。
もちろん、多くの店舗は10代~20代の若者でごったがえしており、
私たちは違和感を醸し出していたに違いないのだが、
唯一、ZARAには、私たちよりも年上と見られる女性の姿も垣間見られ、
ちょっとホッとできる空間だった。
そのZARAでは、「Style Consultant」というというサービスを提供していた。
レジ横に置かれていたパンフレットによると、
それぞれ得意分野が異なるスタイリストの中から好みの1人を選び、
あらかじめ電話予約をした上で店舗に出向くと、
最新トレンドを熟知した彼らが、希望のスタイルを提案してくれるのだとか。
銀座マロニエ店で展開したところ好評だったので、
他の6店舗でも提供を開始したとのことだが、
どんなプロフィールの顧客が利用するのかいまひとつイメージできない。
だまっていても客足が途絶えないためか、
それ以外は目立ったプロモーション&サービス策は見当たらなかったが、
ひとまず、懸案の店に行け、かつ並ばずに入れて、めでたし、めでたしである。