今週、以前に月刊『アイ・エム・プレス』主宰の「CRMソリューションセミナー」で
講演していただいたことのある、元・DHLの佐藤さんにお目にかかった。
佐藤さんはDHL時代、米国のDirect Marketing Associationが主宰する
ダイレクトマーケティングの大賞であるエコー賞を受賞された経験者。
このほど独立してドルチェ・マーケティングという会社を設立されたので、
情報交換を兼ねてランチをご一緒したのだ。
佐藤さんはまさに新会社のPRのための仕込みの真っ最中。
折りしもお目にかかったその日の午前中に投函したばかりという
写真のDMを見せていただいて、「さすが~」と思わず頭が下がる思いがした。
ケータイの写真なので分かりにくいかもしれないが、
それは、ビデオテープをちょっと小ぶりにしたサイズの立体DM。
巨大なマッチ箱状の外箱の表面には、
Happy Valentine! という文字が赤で印刷されており、
このDMを受け取った男性は、意外な女性からチョコレートが届いたのではと
ドキドキしながら開封するに違いない。
外箱から内箱を引き出してみると、そこには、
チョコレートの詰め合わせのビジュアルとともに
貴社の営業は疲れていませんか?
ドルチェ・マーケティングを始めませんか?
というキャッチコピーが記されたブロシュア、FAXによる資料請求フォーム、
そして高級チョコレートの詰め合わせさながらの紙製の緩衝材が入っている。
外箱、同封物のすべてにベージュ系の用紙を使用し、
こげ茶色を基調とした印刷を施した統一感のあるDMパッケージは、
チョコレートの雰囲気で溢れ、今にもあの甘い香りが漂ってきそう。
後日、「あのDMにはチョコレートの香りが浸み込ませてあった」と言えば、
受け取った男性の全員が“裸の王様”になって、
「そう言えば、なんとなくチョコレートの香りがした」と答えそうな勢いである。
ところでこのDMは、新会社の業務内容を紹介すると同時に、
詳細資料の請求を通して、同社の見込客情報を収集するのが狙い。
前述の通り、DMパッケージ自体にはチョコレートは入っていないのだが、
先着30名にヨーロッパの高級チョコレートがプレゼントされる
「バレンタイン・キャンペーン」を展開中だ。
なお、ドルチェ・マーケティングは、B to B企業を対象とした、
ダイレクトマーケティング実行支援会社。
ご存じの通り、社名に冠したドルチェ=イタリア語でデザートのように、
ビジネスシーンを豊かで心地よいものにするコミュニケーションを
目指しているという。
DMから漂うチョコレートの香り
2008年2月16日