6月のDMW テーマはCGM

2007年6月22日

昨日は、午前中は社員の面接、午後は日本テレマーケティング協会での講演、
そして夜はダイレクトマーケティング・ワークショップと、緊張感の高い1日だった。
ダイレクトマーケティング・ワークショップは、
1984年8月、米国のダイレクトマーケティング視察をきっかけに発足した
ダイレクトマーケティングの勉強会。
東京のほか名古屋・大阪・博多にそれぞれ本部があるのだが、
東京では毎月1回、原則として第三週の金曜日に
外部から講師を招いて勉強会を開催している。
私は断続的にではあるが、この勉強会の事務局を担っているので、
すでに200人ぐらいの講師を送り込んでいることになる。
さて、今回の講師は、㈱カレン 次世代ビジネスリサーチ室長 
兼 広報室長の 四家正紀さん。テーマは下記。
事例から考えるCGMの現状と
マーケティングのゆくえ

落語が好きと言われる四家さんは、とっても講演上手。
パワーポイントに踊るでっかい文字、躍動感溢れるページのめくり方、
要所要所でのネット接続、それもユーチューブなどの動画を交えてと、
パワーポイントの使い方は、まさに非の打ち所がないほど。
そして、どこまでイントロを引っ張って、どこで聴衆をあっと言わせてと、
あらかじめ想定されたであろうシナリオに沿った軽妙な語りもなかなか。
1時間半に及ぶ講演は、次々と展開される新ネタで聴衆を虜にし、
あっという間に終了した。すごい!
講演は、バイラルマーケティングの話からスタート。
男前豆腐店涼宮ハルヒの憂鬱の事例を紹介し、
双方の共通点として、下記の2点を提示。
・クオリティの高さ
・他に話したくなるようなネタのこさ
続いて話題は、UGC(User Generated Contents)にシフト。
ここでもいくつかの最新事例を出されると同時に、自らコンテンツを創り、
CGM(Consumer Generated Media)により発信する消費者と
どのようにコラボレーションしていくかが重要と結論付けられた。
UGCの事例として紹介された中でも、最も旬のネタがForza Motorsport2。
ご興味のある方は、下記の四家さんのブログをご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/m_shike/archives/50977948.html
最後におまけとして、ブロガーリレーションズの事例をご紹介。
ブロガー会見の草分けはリコーで、
これに日産自動車が続いた格好になっているとのこと。
四家さんご自身もおっしゃっていたように、
昨日の講演は、とにかくあちこちで多発している最新ネタを
ぎっしりと盛り込んでいるだけに、
全体の流れを文章で説明するのは難しいのだが、
私自身は、前出のForza Motorsport2の最新ネタもさることながら、
カーリングの話しがいちばん面白かった。
これは、カーリングという渋いスポーツが、
2チャンネルを通して人気を博すに至る経緯をご紹介いただいたもの。
試合の模様をケータイから2チャンネルにアップする人々、
それを見て試合の経過を知り一喜一憂する人々、
そして、リポートの方法が文字から画像へと進化していく模様を、
実際の2チャンネルの画面などを見せながらリポートしてくださったのだが、
四家さんのお話を伺っているだけでその場の臨場感が感じられ、
まるで「電車男」の映画を見た時のように、
日本も捨てたもんじゃないと、ちょっと感動してしまった。
四家さんは、インターネット時代の“心ある”語り部だ!