2017年のはじめに

2017年1月3日
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明けましておめでとうございます。

2015年9月25日に「インタラクティブ・マーケティングまとめサイト」を公開して、1年と3カ月が経過しました。すでにご利用いただいている方はご存じの通り、本サイトは弊社が1995年から2014年にかけて、足掛け20年間にわたり発行してきた月刊『アイ・エム・プレス』に掲載されたインタラクティブ・マーケティングに取り組む企業のケーススタディ記事1,000本超を無料公開することを狙いに、弊社Webサイトをリニューアルするかたちでオープンしたもの。本サイト編集長である私が2005年から執筆してきたブログ「通勤電車」のコンテンツも本サイト上にお引越しし、「西村道子コラム」の名称で、今なお更新を続けています。

以前のブログにも書いたように、月刊『アイ・エム・プレス』の記事を本サイトにアップするに当たっては、紙媒体用からWebサイト用へのデータ転換時に、想定を大きく上回る“文字化け”が発生。1,000本を上回る記事を逐一、掲載誌と照らし合わせながら文字校正することを余儀なくされました。1995年に発行した創刊準備号から2014年の最終号に向って古い順に記事をアップしていったことから、時間経過とともにソフトウェアのバージョンが上がり、結果、文字化けも減少してはきましたが、2000年からの計12年分をアップした昨年1年間を振り返っても、年初の計画をミニマムの範囲で実行するのが関の山というのが実情でした。

そんな中、昨年11月には、いわゆる“まとめサイト(キュレーション・サイト)”の運用ポリシーや編集プロセスをめぐる問題が表面化し、これが「インタラクティブ・マーケティングまとめサイト」と銘打つ本サイトのイメージを低下させるのではないかと不安になったりもしました。しかし本サイトは、月刊『アイ・エム・プレス』掲載記事を原文のまま転載したものであり、その元記事は、弊社スタッフがきちんと取材を行い、数名による校閲・校正のプロセスを経て雑誌に掲載されたもの。さらに本サイトへの記事アップに当たっては、前述のような校正プロセスを経て公開に踏み切っており、次々と明るみに出たキュレーション・サイトの編集プロセスとは天と地ほどの開きがあります。

もちろん、何も悪いことばかりではありません。昨年4月には、1984年の創設時からかかわっているダイレクトマーケティングの勉強会、Direct Marketing Workshopの300回記念イベントで講演の機会を得たり、ジェネシスコミュニケーションが運営するWebサイト「Demand Creation」からインタビューをいただいたりと、本サイトをきっかけにした発信の機会も頂戴しました。そして今、本サイトへの月刊『アイ・エム・プレス』掲載のケーススタディ記事のアップは、あともう一息というところまで到達しています。何事もなければ、この2月には、当初計画のケーススタディ全1,000本強の公開を終えることができるでしょう。

そこで今年は、「西村道子コラム」に少しずつ新ネタを加えつつも、私が前職のマーケティング・リサーチ会社勤務の時代から取材を積み重ねてきた(今でいう)インタラクティブ・マーケティングの変遷をまとめてみたいと思っています。現在は、1,000本超のケーススタディが掲載されていると言っても、ユーザー側が何らかの意図をもって検索しない限り、活用が難しいですが、このまとめと個々の企業事例をリンクさせることで、本サイトをさらに有機的にご活用いただけるのではないか。そんなことを考えています。

最後になりましたが、厳しい現実が横たわっているのは、何もメディアの業界だけではないでしょう。貴社にとって2017年が、これまでの歩みを振り返り、大切なことを見極め、新たな飛躍へとつながる年になりますよう。そしてそのために、「インタラクティブ・マーケティングまとめサイト」が少しでもお役に立てれば、そんなに嬉しいことはありません。