ようやくお正月号の入稿が終わった。
お正月号は毎年、第二特集がつくのでページ数が多く、
難産なのだが、それは今年も同様。
月刊『アイ・エム・プレス』の創刊は1995年11月だから、
単純計算するとこれでちょうど15回、この難産を味わったことになる。
今日からは、2月号の編集作業に向けて突進。
年内にスタンバイしておかないと間に合わないから、
これはこれでバタバタの年末進行である。
今回(2010年)のお正月特集は、
①編集部がニュースや取材・調査結果をもとにまとめた
過去1年間における“ネット時代の顧客づくり”のトレンド、
②弊誌のコメンテーターでもある明治大学大学院の上原征彦先生への
インタビュー:2010年に向けてのマーケターへの提言、
③“ネット時代の顧客づくり”支援企業から寄稿いただいた、
「2010年 わが社の戦略」
の3本立て。
というわけで、お正月特集の編集に当たっては、
この1年を振り返ることになるわけだが、その結果、痛感したのは、
弊誌のキャッチフレーズでもある“ネット時代の顧客づくり”が
いかに実態を伴ってきたかということ。
マス4媒体の広告費は2008年に引き続き減少傾向にあり、
ブランディングやプロモーションにおけるクロスメディア化はもちろん、
特に今年は、カタログ通販会社のみならず、
店舗小売業をも巻き込んだ(販売チャネルの)マルチチャネル化が
大きく進んだ年として位置付けられるのではないかと思う。
また、不況の中、企業間の連携が加速したのも大きな特徴。
ポイントプログラムの連携による相互送客を図ったり、
カタログ&ネット通販会社の中には、自社で培った経営資源を活用した
コンサルティング、あるいはコールセンターや配送にかかわる
支援ビジネスに参入する企業も少なくない。
こうして顧客を中心にメディアとメディア、チャネルとチャネル、
企業と企業がつながり、まさにボーダレスな状況を
呈してきているのが昨今の状況といえよう。
景気の先行きが見えないことも含め、
2010年はなんだか不安な幕開けになりそうだが、
そんな私たちに一筋の光を見せてくれるのが
上原先生へのインタビュー「2010年 マーケターへの提言」。
また、20社を上回る“ネット時代の顧客づくり”支援企業からの寄稿は、
各社のフィルターを通して、2010年のビジネスシーンを
読み解くことができる、なかなか興味深い企画だ。
お正月特集付きの月刊『アイ・エム・プレス』1月号は、12月25日発行。
年末は営業日が限られていることに加え、配送も遅れがちでしょうから、
お正月休みに読みたいという方は、あらかじめご予約いただくと確実です。
(電話:03-3815-8991 月~金 10時~18時)
2010年お正月号を入稿
2009年12月9日