金曜のブログに書いたとおり、土曜は出張で大阪泊だったことに加え、
日曜日は親戚の法事があり、2日ほどブログを休ませていただいた。
金曜日のダイレクトマーケティング・ワークショップ関西の
20周年記念イベントは、なかなか面白かった。
中でも圧巻だったのは、生活協同組合コープこうべ、
組合長理事の浅田さんの講演。
20年前のDMW関西発足のきっかけとなった、
ダイレクトマーケティング協会主催の米国視察の話に始まり、
今日に至るまでのDMWとのかかわりを、
同氏の体験を交えて語るといった内容だった。
ダイレクトマーケティング協会とは、当時の通信販売協会のこと。
20年前の会長は、通信販売に関する著書も多い、故・黒住先生。
当時、同協会は、毎年、欧米通販業界の視察を行っており、
浅田氏が参加したときは、当時の西武百貨店通販部長、
ダイエーの家具カタログ「ホームワールド」責任者、
この分野の著書もある松岡氏(当時、日本SPセンター)など、
そうそうたるメンバーが顔を連ねており、
氏は、成田に向かうバスの中で参加者の顔ぶれを見ただけで、
この視察に参加したのは成功だったと確信したという。
ほかにも、当時、いわゆる「ぶらぶら社員(職員?)」だった、
浅田氏の毎日、この視察の稟議を回した際の逸話など、
講演者本人の実体験に基づくエピソードは、
まさに浅田氏を主体としたストーリーそのもの。
加えて、長年にわたりDMWにかかわる身としては、
10年前や20年前のことを思い出して、懐かしさでいっぱいになった。
先週、「ストーリー・テリング」と題したブログを書いたが、
今回の講演はまさに浅田氏のストーリーそのもの。
やはり講演は、単に事実関係を列挙するだけでなく、
講演者を主体としたストーリー化することで、
受講者を、共感から一歩踏み込んだ、感動へと誘うことを痛感した。
私も、そういう講演ができるようにならなくちゃね。
実はこのことは講演に限らず、原稿も一緒だと思っている。
弊社編集スタッフにも、「読者の感動を誘うような」原稿が理想形、
と伝えているが、ビジネス専門誌だけに、これがなかなか難しい。
かつて、編集スタッフの一人に、ビジネスなんだから、
感動なんて無理・・・と言われてしまったこともある。
私はそうは思っていないのだが、その想いなかなか伝わらない。
ある程度、年を取らないとわからないのかな~。
なお、ダイレクトマーケティング協会(下記URL参照)は、
現在の日本通信販売協会とは異なるので、誤解なきよう。
(http://www.nipponsoft.co.jp/moba/)
DMW関西20周年記念
2005年4月18日