第29回DMW全国合同研修会に参加して

2019年10月7日
先週の土曜日、2019年10月5日、「Direct Marketing Workshop」(DMW)の全国DMW合同研修会が開催されました。DMWは1984年に設立されたダイレクトマーケティングの草の根勉強会で、現在では東京、関西、九州の3地区でそれぞれ活動を展開中。設立の数年後からは、各地区のDMWが輪番制により幹事を担う格好で、年1回、各地区のメンバーが一堂に会する全国DMW合同研修会を開催しています。

今年の全国DMW合同研修会は、私が1984年の設立時から参加、現在は1顧問として関与しているDMW東京が幹事役。DMWが設立35周年ならば、全国DMW合同研修会は第29回目。六本木のシェアオフィス会場での「Wokshop」(勉強会)開催後、DMW名物とも言える懇親会「のみな~る」を開催。私は電車がある時間に退散しましたが、全国から集まった酒豪達は、さらに二次会、三次会へと流れていった様子でした。

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さて、今回のテーマは、「脱モールを考える—今最も勢いのある通販会社とD2Cカートシステム運営企業に学ぶ成功の秘訣」。勉強会であるWorkshopは二部構成となっており、第一部は、SUPER STUDIO エバンジェリストの真野勉さんによる「立ち上げ1年半で口コミのみで200社が採用! 平均月商1億円を超えるD2Cカートシステムの売り上げUPの秘訣とは?」。第二部は、N&O Life代表取締役 西口征郎さんによる「わずか3年で・・・ベビースキンケアブランドNO.1に成長した会社の成功方程式とは?」。

真野さんは、会社およびご自身の自己紹介に引き続き、同社がコンサル、広告、システムの3つの切り口からD2Cを支援していることを受けて、これまでのD2C業界のトレンドとサブスクリプション・ビジネスへの流れに言及した上で、D2Cの定義、D2C成功のポイント、D2C売上拡大における打ち手などを紹介。最後にSUPER STUDIOによるサポートに触れた上で、45分間の講演を終えられました。

真野さんが掲げられたD2C成功のポイントとは、①事業計画の精密度、②最適なフォーム設計(CV向上)、③フルフィルメント・CRMの設計の3つ。ダイレクトマーケティングとD2Cという用語の違いはあるものの、これは35年前のDMWの設立時から先輩方が指摘していた「ダイレクトマーケティングは通信販売の異名ではなく、新たなマーケティング戦略である」という話しに通じるところがあると当時のことを懐かしく思い出しました。

一方、西口さんはまず冒頭で、同社がベビー・女性向けの国産オーガニックスキンケア・ヘアケア、健康食品の企画・販売を通して、Made in Japanのグローバル・ブランドを創るとともに、通信販売ブランドの格を上げることを目指しているとその抱負を披露。商品の販売方法は通信販売と店舗販売の双方を採用しており、海外では台湾、シンガポール、中国、タイなどの市場に進出されているとのことでした。

また後半では、N&O Lifeが1対1のインタビューを重用している旨を強調されるとともに、受講者参加型のワークを交えて、同社におけるマーケティングの考え方を披露。ここでは西口さんの前職であり、ブランド・マーケティングでは定評のあるP&Gの文化を想起させられる一方、これをダイレクトマーケティングと融合することで、冒頭で述べた2つの目標を達成しようと考えておられるのだろうと思いました。

2020年には、DMW九州が幹事を担う形で、第30回目となる全国DMW合同研修会が開催される予定。ご興味がある方は、現在、新サイト準備中につきあまり更新がなされていませんが、こちらをご参照ください。