昨晩、日付が変わってからブログを書いたので、
このサイト上では、同じ日に2回、ブログを書いたように見えると思うが、
今は朝の10時過ぎである。
昨日のセミナーのことを書こうと思うと、主催者側の最高責任者だけに、
どうしても運営面の反省点が浮かんでしまう。
たとえば・・・と喉元まで出てくるのだが、そこはぐっとこらえて、
各講師のお話の中で、私が面白いと思ったことのみ紹介しよう。
まず、オグルヴィワンの山本さんのお話で、興味深かったのは以下。
■「激変する世界」という中で、PVRs(ハードディスクビデオ録画装置)
により、自分の好きな時間に見る、CMを飛ばして見るなど、
テレビ視聴が変わってきた。
■日本の広告ビジネスは転換期を迎えていると言われて久しいが、
グローバルな大広告主が、欧米での広告取引の経験を積む中で、
日本の広告代理店への不満を募らせている。
■同社が提唱する「360度チャネルプランニング」は、
「カスタマー・ジャーニー」の把握からスタートするとして、
オグルヴィ・グループの経営者陣の個人的事例を出して、
①Moment of Need、②Info-seeking、③Active Shopping、
④Buying、⑤Post-purchaseといったプロセスを紹介されたこと。
次に、オーエムシーカードの若井さんのお話の中では・・・。
■迷惑度、視認性、コストなどの面から評価が高い、
クレジットカードの請求明細書に、個々の会員に合った情報を掲載し、
会員の維持を図っている実例をご紹介いただいたこと。
■価値ある商品やサービス・情報をライフサイクル・ステージ
に合わせてタイムリーに提案し、会員の暮らしを生涯にわたり
サポートする枠組みを意味する、Customer Value Chainという概念。
昨年の秋に、米国在住のコンサルタントIさんが来日されたとき、
米国では2005年はSCMからCRMへのシフトが本格化する、
と言われていたことを思い出した。
■テストマーケティングの考え方が、仮説検証型から
結果重視型へとシフトしているということ。
仮説検証型=可能性の高いものを中心に、高い成功確率を狙う
結果重視型=可能性があるものに対象を広げ、成功セグメント数を増やす
最後に、ブレイン&トラストの大志田さんの講演では・・・・。
■中小企業の具体的事例をビジュアルや具体的な効果を交えて
説明されたので、お話の内容が目に見え、非常にわかりやすかった。
■かつてこのブログに書いた、大企業が効率にフォーカスしがち
であるのに対し、中小企業は効果にフォーカスしているというご指摘が、
事例を通して、こういうことか・・・と具体的に見えてきた。
実際問題、大企業の若井さんも、大志田さんの講演終了後、
講師控え室で、うちもこういうことがやりたいとつぶやいておられた。
■印象に残ったキーワードは、One from One。
これは商品ありき、でOne to Oneするのではなく、
お客様のニーズやウォンツありきでOne from Oneすることが大切、
つまり、オンデマンド(サービスのスピードというだけでなく、
本質的な意味で)という意味である。
最後のパネルディスカッションは、ステージの上にいると、
他のパネラーの声がなかなか聞き取れないのが辛かった。
以上、昨日のセミナーに参加されなかったけれども、
このブログをご覧いただいている方へのサービスとして、
私が印象に残ったことのみピックアップした。
本セミナーの詳細は、月刊「アイ・エム・プレス」7月25日発行号
に掲載されるので、お楽しみに!!
※年間定期購読がまだの方は、この機会にぜひ!!
セミナーリポート掲載号のみのお申し込みもできます。
忘れそうな方は、今から予約しておいてくださいね。
昨日のセミナー
2005年6月11日