ようやく春らしい陽射しが感じられるようになった今日この頃だが、
先週以来、風邪気味なのが抜けきらず、調子が今ひとつだ。
そんな中、先週は口コミマーケティングを特集した
月刊「アイ・エム・プレス」2月25日発行号の総論のブレストを行った。
まず、前提として、今回の特集の構成は以下の通り。
・総論
・口コミマーケティング実践事例:大塚製薬、松竹、ベルジャポン、パルシステム
・専門家インタビュー:専修大学 経営学部 教授 新井範子氏
・カリスマブロガーのコメント:村山らむねさんほか
ブレストの大枠の流れは、下記の通りとなった。
①特集企画の背景と特集のコンセプト
<背景>
・市場の成熟に伴う生活者のパワーの増大(VOC)
・ネットの普及による生活者の購買行動の変化(AISAS)
・ブログ・SNSなどの普及による発信する生活者の登場(CGM)
↓
企業による口コミマーケティングへの注目が高まっている
<コンセプト>
インターネット時代の顧客づくり(=顧客の開発と維持)を
テーマとする弊誌として、継続的に口コミマーケティングの
最新事情をウォッチしていく。
ちなみに、口コミ関連の過去の特集は以下の3回。
今回は、これに続く第4弾の特集となる。
■117号(2006年1月25日発行):
ネット口コミが熱い!—ブログ・SNSマーケティング活用術
■108号(2005年4月25日発行)
ビジネスブログの可能性を探る
■75号(2002年7月25日発行)
口コミを狙え! 顧客間コミュニケーションの行方
※あまりに昔のものなので、弊社サイト上に情報はありません。
ご興味のある方は下記までお問い合わせください。
電話:03-3815-8991、Eメール:order@im-press.jp
②特集の概要
今回の特集で取材した口コミマーケティング実践事例を、
「なぜ」「何(に関する口コミ)を」「誰に」「どのように」の観点から分析。
・「なぜ」:
広告宣伝費の削減傾向、あるいは投資対効果への希求が高まる中で、
経済的メリットを求めて口コミに注目している企業が多い
・「何を」:
口コミ対象商品は一般的には最寄品と言われる食品・飲料が3社、
映画が1社であったが、食品・飲料においても、
生活者の商品へのこだわりが口コミの軸になっている。
・「誰に」:
SNSという意味で対象が閉じられた企業が1社、
生活協同組合という意味でそもそも会員制を採っている企業が1社で、
残りは広く一般を対象とするものであった。
・「どのように」
SNSあり、ブログあり、サンプリングあり、アフィリエイトありとさまざま。
CGMを初めとする口コミメディアと、自社サイト、マス広告、イベントなどを
複合的に展開している例も見受けられた。
③特集のまとめ(編集部の視点)
毎回、特集の総論のブレストには2時間近くをかけているのだが、
この段になるとみんな息切れしてきて、なかなか一発では決まらない。
今回のブレストでは、ひとまず以下のような結論となったが、
実際に本特集を皆様のお手元にお届けするときには、
さらに内容がブラッシュアップされているかもしれない。
口コミマーケティングとは、生活者の商品に対するこだわりを軸に、
生活者のパワーを借りて商品やサービスの認知やプロモーションを行うこと。
生活者の商品に対するこだわりが百人百様だとすれば、
そこにはたくさんのこだわりの軸が混在している。
したがって、口コミマーケティングを展開する企業は、
口コミによる直接的な効果(ブランド認知、プロモーション)のみならず、
顧客視点での商品開発やプロモーションのヒントを得ることもできる。
なお、まとめの部分では、上記に加えて、
マイナス情報の書き込みにどのように対応するか、
いわゆる“やらせ”との境界線など、
口コミマーケティングののマイナス部分にもフォーカスし、
インタビューにご協力くださった専修大学の新井先生や、
ブロガーの視点からのご意見を交えて、その留意点を紹介する。
最新情報が盛りだくさんの月刊「アイ・エム・プレス」3月号は目下、工事中。
発売は、2月25日ですが、ご興味のある方は、こちらより
号数(130号)を指定の上でご予約いただければ、発行次第、お届けいたします。
口コミマーケティング特集
2007年1月28日