2005年2月22日
このところ、毎日、新刊の原稿チェックに追われている。
「CRM白書2005」というもので、
40社ほどのCRMのケーススタディなどが掲載されているのだが、
このケーススタディに目を通していると、
1年前の「CRM白書2004」の時と比べて、
一時期の不評(成功企業が限られている)を乗り越えて、
各社のCRMがグンと進化しつつあることを痛感する。
CRMとは言うものの単にシステムを導入しただけだったり、
あるいは単に、顧客DB活用型キャンペーンを展開したり、
コミュニティサイトを運営するといった部分的な展開に止まらず、
企業活動全体を有機的に連携したかたちでのCRMを
始動するところがあきらかに増加しているのだ。
企業活動全体にかかわるこうした動きは、
キャンペーン展開などと違ってニュース性に乏しいので、
マスコミで取り上げられる機会は少ない。
しかし、CRMは、心あるマーケターの地道な努力の積み重ねの中で、
静かに進行していることを痛感させられる。