セミナー終了

2006年11月29日

昨日は、月刊「アイ・エム・プレス」主催の第六回ビジネスセミナーだった。
このブログでも何度かご案内したので、(ブログの)読者の方の中には、
ご記憶にある方、あるいはお運びくださった方もいらっしゃると思う。
ご参加くださった皆様、そしてゲストスピーカーや協賛企業の皆様には、
心から御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
さて、昨日のセミナーのテーマは「顧客を“巻き込む”マーケティング戦略」。
Web2.0の時代と言われる中で、商品開発やプロモーションのプロセスに
顧客をいかに巻き込んでいくかに注目が集まっているが、
本セミナーではこれを以下の3つの切り口で捉え、
実務家によるケーススタディーを通してそのノウハウをご紹介した。
1.コールセンターに寄せられたお客様の声の活用(VOC)
■タイトル:「顧客と響き合うという企業理念を実現するお客様センター 
 顧客の声の活用について」
■ゲストスピーカー:サントリー㈱ お客様コミュニケーション部
 東京お客様センター長 松尾正二郎さん
■ポイント:今年のコールセンター界ではVOC(Voice of Customer)が注目のキーワードとなっていたが、消費者相談窓口のリーディングカンパニーである同社におけるVOCへの取り組みを、お客様の声の収集方法、お客様の声の活用、社内のCS研修に至るまで、具来的な事例を交えてお話いただいた。中でも他部門を巻き込んでの「お客様視点プロジェクトの展開」、他部門の社員をセンター業務に就かせる「お客様視点体感プログラム」は、リーディングカンパニーならではの先進的な取り組み。
2.コミュニティサイト(Web2.0)
■タイトル:「ワコール スタイルサイエンス サイト誕生秘話
 -CRM系Webサイト構築の道のり」
■ゲストスピーカー:㈱ワコール マーケティング統括部 
 顧客コミュニケーション推進室 室長 大薮範子さん
■ポイント:冒頭では、消費者の行動の変化、企業と顧客の関係について、ブランドへの愛着の創造などサイト運営の背景にある基本的な考え方を紹介した上で、スタイルサイエンスサイトそのものの与件と背景、考え方と狙い、メンバーとの関係、内容紹介、現状と課題に言及。見込み客の開拓を主眼にしたプロモーションサイトではなく、商品の購入者を対象に付加価値を提供することで、顧客との継続的な関係構築を図っている点が注目!
3.球団によるロイヤルティプログラム
■タイトル:「千葉ロッテマリーンズのCRM・Web2.0活用事例
 ~スポーツファンのためのITサービスとは」
■ゲストスピーカー:㈱千葉ロッテマリーンズ 事業開発担当ディレクター兼
 マリーンズコンテンツグループディレクター 原田卓也さん
■ポイント:最近ではスポーツやエンターテインメントの世界でもCRMに取り組む企業が増加してきたが、そのリーディングカンパニーの1社。前半では購入金額や球場への来場回数に応じたポイントプログラム、マイページの提供を含むネットサービスなど、新たなファンクラブの仕組みと、それが入場料収入などに与えた効果を紹介。後半では「Web2.0の活用」として、来年度からスタートするSNSに言及。MIXIやMy Spaceに比べると規模が限定され、しかも熱烈なファンに支えられたSNSに期待!
以上、簡単ではあるが、昨日のセミナーのポイントのみリポートした。
本セミナーの詳細は、弊誌1月25日発行号に掲載される。