昨日、週1回、通っているスポーツクラブのトレーナーから、
スポーツクラブのサービスについて面白い話を聞いた。
というのは、これまではトレーナーが提供してきたサービスが、
近年ではセルフサービス化し始めているというのだ。
スポーツクラブのトレーナーというと、
個人個人にフィットするトレーニング方法を伝授するのが仕事。
例えば、マシンの使い方を教えてくれたり、
各人の身体の状態や、こうなりたいという希望に合わせて、
マシントレーニングのカリキュラムを組んでくれたりもする。
私の場合は、半年ぐらい前からパーソナルトレーナーをお願いしており、
毎週、ホリスティックコンディショニングという考え方に基づき
彼(Sさん)が組んでくれたプランに従って、
1時間ぐらいマシントレーニングを行っている。
Sさんはそのプロセスにすべて付き合ってくれるのだ。
こうしたサービスプロセスをどうやってセルフサービス化するのか?
と不思議に思われる方も多いことと思うが、
何でも最新式のトレーニングマシンは、カードを挿入することにより、
各人に最適な設定方法や、トレーニング回数を
マシン自体が教えてくれる仕組みになっているらしい。
「○○さん、おはようございます。お久しぶりですね。
前回お越しいただいてから2週間が経過していますので、
今日はいつもより軽くして、○kgでトレーニングしましょうね。
さあ、正面を向いて、お腹を引っ込めて、
まずは、15回がんばってみてくださいね。」
例えば、こんな感じだ。
世のスポーツクラブのトレーナー達は、こうしたマシンが登場したのでは、
自分たちの仕事が奪われかねないと、戦々恐々としているらしい。
ちなみにSさんは、体育系の大学を卒業した上に、
ホリスティックコンディショニングという技術を持っているが、
これに加えて世界標準のトレーナーの資格取得に向けて、
この夏から、米国の大学院に留学する予定。
その目的は、一流スポーツ選手のトレーナーへの夢に近づくと同時に、
自らが提供するサービスの価値を高めることにある。
セルフサービス化が進行する中、単にマシンの使い方を教えているだけでは、
トレーナーとして生き残っていくことはできないと考えているのだ。
こうした新手のトレーニングマシンは、青山とか麻布にあるのかと思ったら、
とんでもない田舎の広大なスポーツクラブに置かれているらしい。
どんなところなのか、どんな人たちが利用しているのか、
一度、遊びに行ってみたい気がする。
スポーツクラブのセルフサービス
2007年5月5日